がらんどう
28件の記録
みかげ@egakim2026年5月15日読み終わった平井の歳まであと数年ある自分にも心当たりがあるようなことが書かれていて「何も持たない」自分に刺さる部分があった。 一緒に住めるほど身近な存在でもどうしても信用できないところがあったり、とはいえ支えとなる言葉をくれるのもそんな存在だったり。菅沼に人間味を感じた。 世間一般の生活を諦めることも諦めないことも正解じゃないのはどちらかをえらんでしまえば、もう一方が手に入らなくなるからだろうか。


しずく@nyanko25252026年5月12日買った読み終わったおひさまゆうびん舎主人公の平井が思う『普通』の私は、菅沼と平井が思う『寂し』い気持ちを、想像できても共感することができない。 菅沼と同居する選択をするのに数ヶ月かかり、菅沼に電話をする決心がつくのに1ヶ月かかる平井。 飲みすぎて本音を語ったことを次の日にはすべて忘れている菅沼。週一の外泊が一ヶ月以上続いても、平井に説明をしない菅沼。 二人ともに共感がしにくいけれど、平井がしんどそうにしているのはとても気になるし、このセリフがほんまもう何の呪いでっか?!と思う。 『「でもさ、そういう、お母さんに再婚してほしくなかった、とか今でも思っちゃうこと含めて、時々自分がものすごく幼稚だと感じるときがある。」「結婚もしてないし子供も産んでないから、いつまでも子供みたいなのかな。そうすると、結婚ってやっぱりしなきゃいけないのかも、と思ったりもするよ」 「うーん、それは響きますな。わたしも自分のことガキっぽいと思う、たまに」』 そんなこと思わんでいいねんでー!!二人ともー!!!結婚して子供産んだってアホみたいにガキっぽい人たくさんおりまっせ!!みんな幼稚でっせ!!結婚して子供産んだって、大人になれるわけちゃいまっせ!!ほんま、人によるねん!!どんな考え方してどんな生き方してきてどんな人と触れ合ってきたか、もうそれだけやねん!結婚やら出産やら関係おまへん!!と声を大にして叫びたい。 私の祖母が「女の幸せ🟰結婚&出産」と言っていたが、そういう世間やらなんやらの呪いにみんなかかっているんかしらん。まあでも「普通」の私が言ったって説得力ないんでしょうね、、、 なんだかなーとちょっと悲しくなる。 最後、平井が菅沼に作ってもらったものが衝撃だった。でも平井が満足しているならそれでいい。それでいいんだ。






あさだ@asadadane2026年4月3日読み終わった小説@ さかい利晶の杜平井は人に恋愛感情を抱きたい、子を産みたいというよりも、マジョリティになることをなかなか諦められなかったんだろうと思うし、そういう人は多分たくさんいる 私は自分がある部分でマジョリティではないことを受け入れてはいるが、たまにふと「そういえばこっち側だったな…」と俯瞰することがある
もん@_mom_n2025年7月7日読み終わった心に残る一節@ 自宅すばる文学賞の受賞作が発表された時からずっと気になっていた作品が文庫化されていて、時の流れの速さに驚きつつ一気に読む。作品全体の不穏な空気感も津村さんの解説もよかった。 p.22 わたしは、普通じゃないことを選ぶのが怖い。なるべく地味で、目立たないでいることは楽だし、そうやって過ごすのにわたしの性質も見た目もぴったりだと思っていた。 p.72 身体から一切の力を抜いた。重力に任せて、指先まで意識を研ぎ澄ます。ベッドに横たわったまま、ぴくりとも動かさない。わたしは、時々こうやって死んだふりをする。 p.109 わたしの赤ちゃん。がらんどうで、歪で、できそこないの。それは、わたしにぴったりなような気がした。わたしの腕の中に、こんなにもすっぽりと収まるのだから。
r i k a@icgjamjam2025年4月23日読み終わったマジョリティのしあわせを追い求めてしまうという、どこまで行っても空虚な願いとその無力感を抱いて生きている主人公。 選ばなかった方の人生が煌めいてみえる。 あたりまえのことだが、相手から見たこちらの人生もきっと煌めいてみえるんだろう。 「諦めないことが正解じゃないように、たぶん、諦めることも正解じゃないよ」 気取らないリアルな言葉づかいが、まるで居酒屋で隣の席の話を聞いているような。 文章の構成も巧みで、過不足のない一気読みの気持ちよさを味わうことができた。純文学好きに。























