派手さはないものの、一度触れてしまった墨がずっと指について落ちないような、じわっとした怖さがありました。

運良くサイン本にて手に入れる。ずっと好きなホラー作家の1人だから嬉しい。 雪女とか、河童とか、いわゆる"昔話"にあたいする怪談(民俗学か)を小説としてまとめあげる。 前半は、民俗学的な考察や解釈(参考資料がすごい)を交えながら説明し、後半で本題の怪談の体験談。 「河童」のような、得体の知れない怖さが本当にゾワゾワする。「座敷童子」の話も想像しただけでも恐ろしい。想像を掻き立てる描写が上手いね。 昔から妖怪やら怪談話が好きなので、どこにルーツがあるのか探るのはちょっと面白そうだな、とか。民俗学をちゃんと勉強したくなった。

夫が三津田さんのサイン本予約してたもの。名前入り。良かったね〜〜〜。