流転の海

流転の海
流転の海
宮本輝
新潮社
2005年6月1日
7件の記録
  • 松坂熊吾の破天荒な半生。熊吾は、息子の具合が悪くなると、かかりつけの病院をこじ開け、 「もし息子が死んだら、この病院に火ィつけちゃるぞ」 と叫び、診断がくだると涙ぐんで、 「安心しました。ありがとうございました」 と言う。孫と間違えられるほど歳の離れた息子伸仁を溺愛する愛すべき親父だ。 好色で、時に暴力的で、はったり上手な熊吾は、スケールが大きい。学歴はないが、時代を読む力、勘が鋭い。そして、裏切られ騙されても、人を裏切らない。 熊吾の言葉は残るものが多い。 「何の天分もない人間は、ただのひとりもこの世におらん。」 どうやったら、懐の深い、他人の心のわかる人間に育てあげることが出来るだろうと考えた。 「(息子に)苦労させるんじゃ。辛いめに遭わせるんじゃ」 郷里に帰る松坂熊吾、房江、そして病気がちな子、伸仁。続きが楽しみ。伸仁がどう成長していくのか。
  • ぜんこ
    @shirushiru
    2025年8月31日
  • みぽりん
    @porin-32
    2025年8月5日
  • 雑読
    @fujifuji1234
    2025年3月9日
  • 漣
    @1975__1984
    2025年2月16日
  • 事業家で獰猛な父と子の物語。 相変わらず宮本輝さんは面白いが、やや人物が多く分からなくなる部分も
  • chika
    chika
    @sechi_ko
    2025年1月14日
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