いい感じの石ころを拾いに
10件の記録
田口為@naseru_taguchi2026年2月7日読み終わった1月に読み終わったのに、なかなか感想を書く腰が重くて、感想投稿までが長くなってしまった。 タイトル通り、著者にとっての「いい感じの石ころ」について語るエッセイである。石を拾いに行ったり、石の話を聴きに行ったり、石のイベントに行く話が収録されている。 読後感が良かった。というのも、この本はタイトルに惹かれて買ったのだ。疲れているが読書はしたい。内容理解に努める必要のない本が欲しい。そんな時に見つけたこのタイトルはまさに癒しであった。なんて難しく無さそうなタイトルなのだろう。その期待通り、疲れることなく読了できた。何故なら、著者も「いい感じの石ころは何かと聞かれると説明できないが、無理に説明しなくても良いとする」「今までいい感じと思っていなかった石がいい感じに見える。いい感じの基準がころころ変わるが、それで良いのである」というスタンスなのだ。エッセイの中に何度も著者の石ころに対する意識か出てくる。その度に「石ころを見るのに堅苦しい知識や思考は不要である」旨の文章が出てくるので、読者としても安心である。いい意味で何も考えなくて良いし、果たしてこの石ころのどこがいいのだろうか?と考えてもいい。読書は自由なものであると感じることができる本であった。 フルカラーでいい感じの石ころの写真が多数掲載されている。この本におけるいい感じの石ころとは、大きさや触った感触も含めて判断されるので、写真では「いい感じ」の全容を浴びることは叶わない。が、普段見向きしない石ころも、スポットを選べばバリエーションに富む面白いものだということはわかる。自分も日本海側の海岸に行く機会があれば、ひとつ探してみようかと思う感動があった。 緩い読書に最適な一冊である。













