古本大全

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岡崎武志
筑摩書房
2024年1月15日
3件の記録
  • 伴健人
    @vankent
    2025年8月17日
  • かつてちくま文庫から出ていて今は品切れの四冊に収録された文章と、未収録の文章を再編集した、ちくま文庫本。ちくま文庫好きとしては、それだけで、まず嬉しい。一番笑ったのは「『これはなんぼなんでもあきまへんやろ。本体がおまへん、函だけ』/『なんの、なんの。読む手間はぶけて大助かりや』」(p67)。上林暁の『聖ヨハネ病院にて』の舞台を散歩したり(pp186-193)、市川沙央の作中人物の「私は紙の本を憎んでいた」という台詞にドキッとしつつ、でも障害を持つ文学者は富田木歩や仁木悦子など過去にもいたことを冷静に指摘したり(pp386-387)、うんうんわかるわかる、と思いながら読み終えた。ああ、古本屋に行きたい。
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