うわー！すごいものを読んでしまった…。 苦しい…苦しいよ…。これが湊かなえ…。 序盤は猟奇的な犯行に目を逸らしたくてのろのろと読んでいたんだけれど、至の自由研究のタイトルをみて「ん？」となりそこから一気！ 私の小さい脳みそをフル回転させて導き出した答えを嘲るようにひっくり返される爽快感！ 才能がある人をどうしても羨んだりしてしまうけれど、才能にずっと溺れていることも辛いことなんだな。 蝶は蝶同士で殺しあったりしないらしい。 色々な特性をもったたくさんの種類の蝶がいるけれど、お互いのことを羨んだり、生きるのに邪魔だって思ったりしないんだって。 だからあんな風に自由に優雅に美しく飛んでいるように見えるのかなと思う。

これは私の人生本 これは1ヶ月ほど前、本屋さんで題名と表紙が好みすぎて一目惚れした作品なんだけど、買って直ぐに読むのはもったいない、と思い本棚で寝かせていたものをワクワクしながら今日読んだ。 端的に言うと、流石イヤミス……。 しんどすぎて涙があふれる＆読み終わった後数分放心状態。グロい、きつい、辛い、怖い、悲しい、面白い、美しい、切ない。色んな感情をミキサーでドロッドロにかき混ぜたような感覚。 良い意味で、もう読みたくないって思わせる作品。(また読み返す) でもグロいと言っても吐きそうになるようなグロさじゃなかった。 まさに芸術、美しいと思わせるような描写だった。すんごく好み。美術館に飾ってある絵の隣にある解説？詳細？を読むのが好きな人、または絵や芸術が好きな人は絶ッ対読んで欲しい この作品の繊細な心理描写と色彩を交えた表現が綺麗だった