
はな
@hana-hitsuji05
2026年7月11日
生きるためのブックガイド 未来をつくる64冊
岩波ジュニア新書編集部
読み終わった
図書館本
図書館で借りた
今、ふわふわと感動している。
大当たりすぎる。
執筆者の半分以上はこの1〜2年で本を読んだことのある人で、それぞれに好きな本がある。
最後の執筆者は、今週その存在を知ったトマトスープさん!え!!
去年からマークしていて中々読めずに気になっていたこの本の中に、つい最近知った人がいるの、すごいタイミングすぎる。
うわー。
「はじめに」と「おわりに」を書いた人は誰なの?握手したい。手紙を書こうかな。
素晴らしいラインナップ。
《自分・人間を知る》
心を知る 人生を生き延びるために 松本俊彦
「世界一やさしい依存症入門」を積読している私は、思わず本の方を見てしまった。
平凡社の中学生の質問箱シリーズの「思春期のしんどさってなんだろう?」を紹介していて、このシリーズも全制覇したい。
身体を知る 身体という他者 尹雄大(ゆんうんで)
この人の文章を読んで山田詠美「ぼくは勉強ができない」を思い出した。
どんなに高尚なことを考えていても、足が折れたら痛い、みたいなことを記憶してる。
自分の思い通りにならないのは他者だけではないのだ。
「みんな水の中」という本が特に気になった。
他者を知る 日本の中の他者 斎藤真理子
斎藤さんみたいに、自分の仕事を通じて全く接点がないとお互いに思い合っていた人同士が不意に繋がるようなきっかけを色んな場所に散りばめられる人を尊敬する。
最初はみんな、誰のことも気持ちも過去も知らなすぎて理解出来ない。でも、ちょっとカーディガンのポッケがドアノブに引っかかって、うわ!みたいなタイミングを誰かに作るの、本当にすごい。それまでの、いつもの自分だったら通り過ぎてたでしょ?
「アイヌもやもや」という本を少し前に読んだので、「アイヌの世界に生きる」が特に気になった。
社会を知る 世界を変えるために 重田園江
中々アナーキーな小学生だった重田さんが大人になって紹介する「砂糖の世界史」はKindle Unlimitedでマークしてる。
自分が気になってた本が予想していない場面で登場すると「お。そろそろページをめくる合図なのか?」なんて思う。
難しくて分厚い本でも、面白そうなところだけ読めばいいのだと言われるとハードルが下がるな。
《世界を知る》
自然・生き物・環境 科学の方法に目を向ける 盛口満
子どもの頃だけでなく、色んなタイミングで急にピンポイントでよく見えてくる物事がある。メガネをかけることで、これまでの視力が悪かったことに気づくようなクリアな視界に驚くあの感じ。
「野生動物は『やさしさ』だけで守れるか?」という本は前から気になってたので更に読みたくなった。
自然科学 挑戦する科学の歴史と現在 青木薫
私も小学生の頃に何気なく伝記を読んでからひとの人生について興味が高まった。
伝記や図鑑のあの雷が落ちたような経験って貴重だった。
「農学が世界を救う!」は岩波ジュニア新書で、この新書ラインもいつか制覇したい。
つながる世界の歴史 世界商品、資本主義と人種 喜堂嘉之
「日本には差別はない」と思っている段階って、想像しているような差別が自分の周囲には見えない、ということなんだろうな。
綿も砂糖も奴隷なしでは成り立たない。昨日読んだ「天幕のジャードゥーガル」に出てきた奴隷のことを思い出す。
「黒人と白人の世界史」を読んでみたい。世界には様々な世界史があるけど、私はどれくらい知ってるんだろう。
人々の歴史 「なかったこと」にしないために 寺尾紗穂
朝鮮人虐殺や、からゆきさんについての知識がほぼ無いので「関東大震災の直後 朝鮮人と日本人」「からゆきさん」を読みたい。
部落について学校で授業を受けたことがあるが、知っていることは乏しいので「部落フェミニズム」を積読している。
傷つけられたり虐げられると、その怒りや暴力はどんどん弱者に降りていく。
旅する・冒険する 体験から考える 荻田泰永
ここで「ラディカル・オーラル・ヒストリー」が紹介されなければ、32歳で亡くなった歴史学者のことも知らずにいたんだろうな。
誰かに話を聞いたあと、相手が話してくれたことが相手の事実で、それを自分勝手こちらの解釈で捉え直すのもどうなのかと省みてしまった。
《生きるために》
貧困・格差 苦しさの根源はどこにあるのか 岩本菜々
NPO法人POSSEの本 vol62 選挙以外で社会を変える/ネット以外で社会を変えるが積読になってる。
今の段階で「死に至るほどの貧困」ではないと言えても、経済や物の価値、気候や法律が変わればいとも簡単に転落してしまう。
自分も含めて、人ってどうして自分だけはなんとか大丈夫なまま行けると思ってるんだろう。自分を商品のように差し出して時間という命を売って手に入れたものの価値や未来が、良い方にばかり変わるとは限らないのに。
次世代に手渡す 人権・差別意識と向き合う 安田菜津紀
私も、それが生まれた理由も知らずに、すぐそばに在日コリアンの住むエリアやパレスチナ自治区があったら、酷い差別心で彼らに接する大人になっていたんだろうか。
そして核兵器を差別の問題と言われてハッとする。水俣病、ハンセン病のことを思い出した。目に見えない力で具合が悪くなっていく人たちを見て、その得体の知れなさを恐れた差別は起きている。
現実に向き合う ふつうって何? 星野俊樹
小学校に通い始めて、その延長線上に中学や高校があって、そこで起きていることや日常は全部ふつうのことだった、というよりそれしか知らなかった。外から見たらおかしなことでも、学生時代って嫌なこと、変なことがあっても「そういうもの」だった。
とは言え社会に出てからはどんどん加速するようにジェンダーについて違和感を持ったり疑問やモヤモヤが増えていった気がする。
私が変なのかな?と思って縋るように手にした本がしっくりこないと、やっぱり勘違いなのかなと思うこともあるけど、時間が経つにつれてまたその疑問とそれに対する本や人に出会い直す時が来る。
そういう時、星野さんが紹介した本が誰かを助ける日が来る。
抵抗する・連帯する 抗う声に耳をすます 榎本空
「塩を食う女たち」という本の紹介文を読んで「ヘルプ」という映画を思い出した。
日本にいたら日本で起きてる差別に気づきにくいところがあったり、関心を持ちにくい。色んな国や場所、人を知れば、これまでの自分の人生では考えられないほどのショックな現実も沢山起きてることに直面して、抱えきれなくなるだろう。
本は読み手にずっと問いかけてくるから良い。
働くこと・労働 他者と共に在る営み 勅使河原真衣
創元社の「あいだで考えるシリーズ」の「能力で人を分けなくなる日」が紹介されていて嬉しかった。このシリーズも少しずつ読破を目指してる。
能力主義、実力主義をこってり教育され続け大人になっても評価される時、弱さや出来なさについてどんな時にどこまで許容していけるんだろう。
《未来を選ぶ》
差別・人権 明るいほうへ、おもしろいほうへ 金井真紀
金井さんも「中学生の質問箱」から「障害者ってだれのこと?」を紹介してる!
このシリーズ、本当に素晴らしい。
車椅子だと、1センチの段差が行手を阻む。
重度障害者が笑顔を向けてくれたように見えても、それは筋肉の動きであって感情が動いた訳ではないと言われたこともある。
自分が生活の中で行なっている動作や環境は、他の人にはちっとも当てはまらない。
知らなかったから考える。考えると思考は自分の心の海底にゆっくり沈んでいく。
これがいつか、明るく面白いほうへ向かっていけるのかな。
「プロテスト!」という絵本は推しの本屋さんに取り寄せをお願いしているところ。
政治・政治参加 この社会をつくっているのは誰? 能條桃子
学生時代は、その時に与えられた環境や常識以外を知らずに受け入れていたものの「女は損だな。次に生まれ変わるなら男がいいだろうな」「結婚したくないな。母のようになりたくないな」と小学生の時には既に思っていた。
医学部不正入試の件は、自分のように親から進学先を選択させてもらえなかった訳じゃない、医学部まで進路を検討出来た女の子にさえ外部の圧力があったことが何よりショックだった。こんなことが許されるのかとかなり憤った。
紹介されていた「海をあげる」は読書会で年上の女性からもおすすめされた本なので積読している。早く読みたい。
戦争をしないために 声をきき、考える 永井玲衣
初めてその存在に気づいて買った岩波ブックレットは「男女の進学格差はなぜ埋まらないのか」で、次に「君が戦争を欲しないならば」だった。
世の中の理不尽にNOを突きつけた人たちは、誰かに褒められたくてそうしてきたわけじゃなく、自分の周りにいる自分より若い人たちや子どもたちには、自分と同じ目に遭わせたくない一心で発信している。
相手は強大だ。固定概念と冷笑で孤立させにくる。対話だ、ききあいをする時が来ている。何も考えない方が楽だ。自分で考えること、多数の意見に流されないことは勇気が必要で、本当に大変だけど、胸の奥の火は絶やしてはいけない。
アナキズム わたしがわたしを生きるために 高島鈴
結構真面目に語り始める執筆者が続く中、のっけから「この世界はゴミだなあって思ったこと、ないですか?私はある」とズケズケ語り始めてくれてニッコリなった。
どちらのスタイルも、読み手に対して誠実だと思う。
金子文子の映画を観に行ったから、彼女の本も読みたい。何よりこの人の書いた「布団の中から蜂起せよ」を早く読みたい。
クィア 共に生きられる未来のために 水上文
自分と違う、自分の所属する集団と違うと判断すると、とんでもなく意地悪になるのは人間という生き物の特性でもはや抗うことは出来ないものなんだろうか?
ある日みんなに催眠術でもかかって、今とは真逆の価値観を共有したなら、平和に生きていける可能性とかあるのだろうか。
今の自分から距離を感じることについて書かれた本にこそ、手を伸ばすとものすごいことが起きる気がする。
最初から一人一人が全て別の生き物だと思いながら、誰のことも悲しませずに関われたらいいのに。
《想像・創造する》
物語をつくる なぜいま私が生きている世界がこんなふうなのかを知りたくて 小林エリカ
子どもの頃の方が、戦争は本になってお年寄りが語り継ぐほど昔のことなんだと感じていた。大人になるにつれて「え、そんなに前のことじゃなくない?」と驚愕している。
女の子たちが何も知らずに風船爆弾を作っていたのは、何百年も前のことじゃない。
食べ物も電気も携帯も服も、自分が毎日触れて口にするものは色んな人がバトンを繋いで自分のところまで届いていて、はるか向こうで最初の方にバトンを受け取った人が痛みを感じてるなんて、どこまで考えたことがある?
絵本をつくる いつも世界は新しい 舘野鴻(たてのひろし)
この人の虫の絵本がめちゃ評判で気になっていた!執筆陣の中にいてビックリ!
紹介されていた本は少し難しそうだったけれど、こうして他の執筆者同様、その人それぞれの中に湧き上がってくる疑問に対して、必ず傍にやってくる本があるのを確信する。
疑問がそのままにされず、さらに広がったり、新たな概念や言葉を獲得して、もっと深く考え続けていくのが本当に面白い。
漫画をつくる 好奇心の源を探る トマトスープ
「ダンピアのおいしい冒険」はKindle Unlimitedで全て読めそう。
それぞれの人に接点はあるのか?と思うくらい、この人も「砂糖の世界史」を紹介してる!
気になりすぎる…!
この確率だと、今回紹介するには至っていないが水面下でかなりの人がこの本を読んでいるのでは。早く読みたい。
化学や科学が今みたいに発展する前は、彗星や感染症は宗教と混ざり合って不吉な予兆や悪魔の仕業みたいになってたから、それはその時代の人が知らなかったという点で理解出来るんだけど、ならなぜ今、こんなに解明されてわかっていることに対しても差別や偏見が横行してるのかなと思う。
「知っている」ことにもグラデーションがあるのだろうけどそれにしても。
最後まで読んで本当に読みごたえ大満足の本だった。
紹介された本も積読も、着々と読み進めていきたい。昨日まで知らなかった本の存在に、こうして毎日出会って本当に困った。
つらいことがあっても、それが続く日が来ても、この状態ではきっと多分死ねない。
自分の読みたい本が最後の1冊になる日まで、今は生きたい。












