
yo_yohei
@yo_yohei
2025年9月8日

刑事司法とジェンダー増補
牧野雅子
読んでる
まだ読んでる
@ シンガポール
途中まで読んだ感想を。
この本では、実際に起こった性暴力事件を取り調べの段階から詳細に追っていきます。そこで描かれるのは、取り調べから判決まで、強烈な偏見のもとに進められ、スティグマが再生産されていく様子です。それはおそらく男性のみで作りあげたシステムだからでしょう。
例えば、取り調べでは、強姦が性的欲求の解消として行われた前提で話が進んでいきます。しかし、TBSラジオ「Session」の特集「もしも家族が、性犯罪の加害者になったら?加害者家族の支援の現場から考える現場と課題」でも触れられているとおり、性暴力は、性的欲求のみで行われるのではなく、複合的な快楽が凝縮されたものです。
また、当事件は、加害者が、女性に対する差別意識、性被害にあった女性は「汚らわしい」と考えるスティグマを利用していますが、司法の各過程で、加害性の追求として差別意識やスティグマに言及している様子はありません。通報妨害や隠蔽工作の一種として指摘されているのみです。また、検察も「強姦されたことで母となる夢を壊された」という被害者が言っていない事柄を論告するなど、スティグマを再生産し、スティグマをさらに強固なものにするように動いています。








yo_yohei
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ちなみに、はなさんと話していた回は以下のやつです。この回で性暴力の原因となる欲求について、チラッと語っていました。
2025年9月4日放送
もしも家族が、性犯罪の加害者になったら?加害者家族の支援の現場から考える現状と課題
