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あ
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@7DA852
まずは5冊 一穂ミチ先生が人生で初めての好きな作家さんです
  • 2025年3月15日
    光のとこにいてね
    家庭環境や周辺環境、何もかもが違う結珠(ゆず)と果遠(かのん)の物語。 2人は小学生の時に出会い、中学生、そして大人になった時の計3回会う。たった数回の出会いの中で、2人自身はもちろん、2人の周りも目まぐるしく変わっていく。そんな変化の中、自由で不自由な2人が互いの気持ちを確かめ合っていく。 別れを「手離す」「置いていく」と表現するそのやさしさや残酷さに何度も胸が打たれた。 「捨てるのはいっつも弱いほう」果遠のことを気にかけてくれた隣人だったお姉さんことチサさんの言葉が、何度もフラッシュバックする。弱くたって、がむしゃらにもがく姿は、とても美しいと思う。 第二章から泣き始め、第三章はずっと泣いてしまった。こんなにも泣きじゃくったのは久しぶりだった。色んな人の思いが交差する物語だからこそ、それぞれに色んな思いがあって、それぞれが色んなものを大事に抱えて明日を生きていくのだと知った。どうか、皆が幸せでありますように。皆、光のとこにいてほしい。
  • 2025年3月3日
    ふたりの窓の外
    浮気をされた藤間紗奈とのらりくらりと生きる鳴宮庄吾が葬式の火葬場で出会う。藤間が行く予定だった春のカップル旅行に藤間と鳴宮で行くことから始まる二人の関係。ただ、二人はただの友人というか、知人という距離感で、春、夏、秋、冬と過ごす。それもワンシーズンに1度会うだけ。ただ、季節が移ろいゆくのと共に、二人の互いに対しての気持ちも変化していた。別に、付き合いたいわけでも、彼氏彼女になりたいわけでもない。ただ触れたいだとか、目が離せないだとか。それに恋愛感情と名付けないだけで、互いに惹かれ合っていた。そんな移ろいが綺麗で、まさに「絵画のような」美しいお話だった。秋で鳴宮が藤間をそういう風に見ていると分かり、冬で藤間が鳴宮に対して思い切った行動をしたのが、とても衝撃的だった。春、夏がなんとなくな雰囲気だったからこそ、冬のラストシーンは読み応えがあった。小説でキュンキュンするなんてこと、あるんだ。
  • 2025年1月12日
    恋とか愛とかやさしさなら
    その人にとっての「許す」「許せる」「やさしさ」「愛」、その人にとっての「それ」とは何かをすごく考えさせられる物語だった。今回はヒロイン新夏(にいか)の恋人である啓久(ひらく)が盗撮をして捕まる。前日にプロポーズをされ、これからというところでの絶望。新夏は啓久とやり直す気持ちがありつつ、でも盗撮って性加害じゃん?と揺れる。もしも自分の恋人がそうだったら、自分が同じ立場だったら、そんなことを沢山考えた。私が今推している推しも、どうやら過去に自身で犯罪に手を染めたわけではないけれど、何かがあるらしい。それを打ち明けられた時、私はそれに対して何を思うのか。 「それ」って、なんだろう。もっと奥深くまで、考えて、悩んで、見つけたい。見つけようとする気持ちを忘れたくない。
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