ふたりの窓の外

22件の記録
- あ@7DA8522025年3月3日読み終わった感想紹介浮気をされた藤間紗奈とのらりくらりと生きる鳴宮庄吾が葬式の火葬場で出会う。藤間が行く予定だった春のカップル旅行に藤間と鳴宮で行くことから始まる二人の関係。ただ、二人はただの友人というか、知人という距離感で、春、夏、秋、冬と過ごす。それもワンシーズンに1度会うだけ。ただ、季節が移ろいゆくのと共に、二人の互いに対しての気持ちも変化していた。別に、付き合いたいわけでも、彼氏彼女になりたいわけでもない。ただ触れたいだとか、目が離せないだとか。それに恋愛感情と名付けないだけで、互いに惹かれ合っていた。そんな移ろいが綺麗で、まさに「絵画のような」美しいお話だった。秋で鳴宮が藤間をそういう風に見ていると分かり、冬で藤間が鳴宮に対して思い切った行動をしたのが、とても衝撃的だった。春、夏がなんとなくな雰囲気だったからこそ、冬のラストシーンは読み応えがあった。小説でキュンキュンするなんてこと、あるんだ。
- SEN@___polaris972025年1月5日読み終わった大好きな本好きな作家一生好き読み終わった瞬間に「わー!!!!!」って叫びたくなった。たまらなくて本に頭を押し付けた。私は深沢さんの本を読むとこうなる。なんでこんなにどストライクに好きな話で、好きな関係で、好きな言葉遣いなんだろう。ああ本当に好き。一旦読み終わったあとに、頭を押し付けながら深呼吸して、p.234からもう一回読み直した。鳴宮さんの言葉ひとつひとつがグサグサ刺さって大変だった。新年最初の本にこれをとっておいて良かったね。とてもとても幸せな時間の使い方だったと思う。 Let’s be alone together 、作中に出てきた「二人でするひとり旅」を英訳するとこうなるらしい。私の理想ドンピシャだった。そりゃ好きだわ。