
伊北郁
@Kaoru_1kita
- 2026年9月26日
筺底のエルピス -絶滅前線- (ガガガ文庫)オキシタケヒコ読み終わった『筺底のエルピス』1巻。完結するとのことで、明らかに今更だが読みはじめてしまった。 確かに前評判通り、1巻から風呂敷のデカさを感じるし、味方にもより強いやつがいる雰囲気もあるし、ヒロイン(乾叶)がかなり可愛いのも良い。 ただ問題(?)としては敵の勢力に対してこっちが貧弱すぎないか、というのと、本作の異能『停時フィールド』について初っ端から例外的な使い手を出しすぎじゃないか、ということ。おそらく前者は意図しての展開だと思うが、後者については今後の展開に注目。『朧筺』、敵を両断する形で出しまくれば無敵そう。 - 2026年9月26日
あそびのかんけい4深崎暮人,葵せきな読み終わった『あそびのかんけい』4巻。相変わらず面白すぎる。 今回のトリックというかどんでん返しはすんでのところで察しをつけることができたが、それにしてもよくできている。 また、ここにきて物語最大の情報非対称性が解消されようとしているのがめちゃくちゃ熱い。5巻が楽しみというか、どうなってしまうんだという感の方が強いほどの引き。 - 2026年9月22日
星が人を愛すことなかれ斜線堂有紀読み終わった『愛じゃないならこれは何』に初出のアイドル、赤羽瑠璃もとい、東京グレーテルのメンバーを中心に据えた短編集。 全部良いが、中でもやっぱり赤羽瑠璃の物語は別格。結局『星が人を愛する』ことはできず、瑠璃は最大限の執着で、偶像であり続けることを決める。斜線堂有紀的で非常に良かった。 ただ、個人的には地雷Twitter女の話はそんな好きくないんですよね。愛が重すぎる女の題材にしやすいのは確かなので良いんだけど、あれに紙幅割かれるとあんまやな、と思った。 - 2026年9月19日
あそびのかんけい3深崎暮人,葵せきな読み終わった『あそびのかんけい』3巻。どうなるんだこれは。 半杭により『マダミスの練習』をさせられているらしい小鳥遊みふる。その時点ではあんまり意味の分からない伏線だと思っていたが、最後にとんでもない事実が明かされる。巻頭のイラストでもやってるんだから手が込みすぎ。 まぁ主人公が『封手』に仕掛けた仕組みは、ややどんでん返しを描くために無理をしているふうな雰囲気があるが、それはそれとして驚きの展開ではある。 あと1巻からずっと情報の非対称性がものすごいことになっている作品だと思っていたが、ここにきてさらに非対称の事実を追加してきた。とんでもない作品。 - 2026年9月19日
あそびのかんけい2深崎暮人,葵せきな読み終わった『あそびのかんけい』2巻。やはりというかめちゃくちゃ面白い。 そもそも起きていることが多すぎる。半杭、武士というメインキャラの登場と紹介、そして主人公と月乃の距離を近づけ、告白シーンまで描き切る。その脇では半杭↔︎武士という地味に手の込んだトリックまで挟んでいる。『萌々愛』という名前への伏線なんかも地味に張られていて、キャラメイクもさることながら話の運びが巧み。 - 2026年8月31日
君の地球が平らになりますように斜線堂有紀読み終わった表題作を含む何作かは所謂『陰謀論』に傾倒した男、東壱船を軸に展開される。お似合いのカップルだったが東が陰謀論に傾倒してしまった女視点、かつては決して手の届かない人気者だった東が陰謀論で孤立したのをいいことに東を手中に収めた女視点、そして『陰謀論グループ』の中で東と親しくなる女視点。 斜線堂有紀らしい『愛』の話ではあるが、特に現実離れした設定は出てこないので読みやすい。ただ、こういう人間いるよなぁ、という感じをさせつつ、人間の狂気をライトに描いてくるのでやはり斜線堂有紀の味がよく出ていて良い。 自分の好みは『転ばぬ先の獣道』 - 2026年8月31日
読み終わった第二部の開幕となる11巻。 11巻では『架見崎』の戦いは終わり、彼らがキャラクターとなるソシャゲ(?)がリリースされる。その宣伝イベントとして、香屋、ユーリイら8人が『架見崎』の人物から4人を選び、自分を含めた5人のチームを作り、彼ら同士が戦うトーナメントが開催されることになる。裏ではユーリイが『人権を得る』ための謀略を人間と繰り広げており、そちらもなかなか面白くなりそうだが、もう普通に『架見崎』メンバーが戦ってるのを見るだけで面白い。彼らはデータとして復活しているので、序盤に死んだ奴や、七月以前の架見崎の強者が登場したりする。 10巻以前の雰囲気とはやや変わるが、それ以上にワクワクが勝っている。 - 2026年8月31日
あそびのかんけい深崎暮人,葵せきな読み終わった『あそびのかんけい』1巻。 このラノ三冠受賞を機に買ってみたが、めちゃくちゃ面白い。普通にボドゲをやりながら、主人公とヒロインのギャルと女流棋士が仲を深めるというそれ単体でもまぁまぁ勝負できそうな本筋に、結構重い主要キャラの過去と、地味にびっくりするギミックを挟んでくる。目次とか章タイトルを割と流し見ている自分は思いっきり引っかかってしまった。 PVを見るに、少なくともここから2人は新キャラが出るみたいだし、その中で評価を高めてこのラノ三冠を取っているわけなので、かなり期待大。 小鳥遊みふるは素直に可愛い。 - 2026年8月12日
雨森潤奈は湿度が高い3水城水城,潮崎しの読み終わった『雨森潤奈』3巻。良い。だいたい同じような話をしているが、やりたいことが一貫しているし、ラノベはこういうので良いんだよな、ってなる。 とはいえ、今回はYOHILAの旧メンバーやENDY、雨森家についても色々と触れられているので、次巻以降の布石にもなっていると思う。ただ、話の風呂敷的にあまり長々やるより5.6巻あたりで切ったほうが綺麗に済みそうではある。 - 2026年8月12日
反ミーム部門は存在しないqntm,鳴庭真人読み終わったSCP系列の話から派生したSFホラー。認識することを阻害してきて、存在したことや、被害を与えられたことさえ忘れさせてくる(『反ミーム性をもった』と表現する)怪物と戦う部門を描いた話。 取り敢えず敵が強すぎてワクワクする。どうにかして敵を認知しないことにはどうにもならないが、認知したらしたで大変なことになる……という構成が面白い。「いざ敵を認知してしまうと大変なことになるので、そうなったら記憶を消す」というのが対処法になっているせいで、なんか度々やばいことが起きて、記憶を消して、また認知して、という地獄のループが生じている。 最終盤に関しては正直何が起こっているのかよく分からなかったが、勢いが良かったので楽しく読むことはできた。 - 2026年8月12日
負けヒロインが多すぎる!(9)いみぎむる,雨森たきび読み終わった『負けイン』9巻。 放虎原先輩表紙……?と思っていたらとんでもないのが出てきた。かなり前からコメディノリが強いだけでストーリーは全然ふざけてないと思っていたが、いよいよもって本格的に凄いことをやり始めていて、これはもうもう長編シリーズものの最終巻みたいな話だった。桜井君と放虎原先輩、そして小春さんを取り巻く欺瞞の関係。なんかあるんだろうなという雰囲気は出していたものの、1巻で駆け足気味ながらも描き切られて感服でした。 - 2026年7月20日
地雷グリコ青崎有吾読み終わったギャル、射守矢真兎が様々なものを賭けてオリジナル頭脳ゲームで戦う話。 4話構成というか、オリジナルのゲームが4つ出てくるが、それぞれで少しずつメインストーリー(?)が進む形式。 めちゃくちゃラノベ的だったが、他のシリーズを見ていても青崎有吾らしいキャラ作りで良かったと思う。むしろこんな頭脳ゲームモノに振った作品作れるんだ、というところに驚いた。 直木賞かなんかの選評では「結局ルールの穴をつく話ばかりだった」的なことを書かれていたらしいが、頭脳バトルものは大体そうだろう。もう少し1話を長くすれば『ルールの穴を突いて勝ったな』という印象は希釈できるかもしれないが、それをやってこの小説が面白くなるとも思わないので、別に直木賞なんか獲らなくても良かったと思う。 - 2026年7月6日
777 トリプルセブン伊坂幸太郎読み終わった伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ4巻目。 伊坂幸太郎は日常系もめちゃくちゃ良いので、『伊坂幸太郎といえば殺し屋』と言われると「そんなことねえよ〜」とか思うんだけど、実際読むとあまりにも最高すぎるので許してしまう。 七尾、本人はめちゃくちゃ不運なのに『E2』と『ウィンストンホテル』を生き延びた話だけ伝わってるから超強い幸運の男だと思われてそう。あとモウフとマクラは良いキャラだった。彼女らを中心に良いシスターフッドが描けそう。 - 2026年6月27日
風の海 迷宮の岸 十二国記小野不由美十二国記シリーズ2巻目。 1巻の何年か前、戴国の話……というか、泰麒が成長して国に下るまでの話。 王の選定と麒麟の設定が色々深掘られて面白い。その設定と、泰麒が未熟らしいという事実が全部まとめて最後のシーンに繋がる構成が凄い。 - 2026年6月16日
やがて君になる 佐伯沙弥香について(3)仲谷鳰,入間人間読み終わった『佐伯沙弥香について』3巻。百合漫画にありがちな負けヒロインを描いた作品として間違いなく金字塔と言える作品。 こういう、自分を俯瞰できて賢い子が元気100%みたいな子に絆されていくのはめちゃくちゃ定番だが結局それが1番美味いまであると思います。あと枝元陽は『やがて君になる』シリーズにおいて1番真っ当な人間かもしれない。 - 2026年6月2日
異常【アノマリー】エルヴェ・ル・テリエ,加藤かおり読み終わった『P.181まで読め』的な勧めを見て読んだ。宣伝に偽りなし。序盤は色んな人の、ちょっと変わってはいるがさほど面白くもない日常が次々描写される。彼らに共通しているのは、3月に乗った飛行機が大嵐に見舞われたということ。それから、話の最後にFBIの人間がやってくること。中盤以降の展開とラストはとんでもない。 - 2026年5月24日
変人のサラダボウルカントク,平坂読読み終わった『変サラ』1巻。 売れない私立探偵が異世界からやってきた皇女サラ(と女騎士)を拾う話。色々あって女騎士は出ていくけど。 全体的にテンポが良く、タイトル通りに変なやつをポンポン登場させていく展開だが、それでいてサラのキャラを分かりやすく紹介していて流石に巧い構成。 閨さんと友奈ちゃんと盾山さんが好き。 - 2026年5月24日
- 2026年5月16日
爆弾呉勝浩読み終わった佐藤二郎の怪演で知られる映画の原作。 自販機と酒屋の店長を殴って捕まった、スズキタゴサクという汚い男が未曾有の爆弾事件を引き起こし、彼の取り調べを通じて警察が犯罪の防止を試みる話。 結論から言うと、全然爆弾を止められてないのが逆に良かった。単なるサスペンスというより人間の心の話をしている印象。オチも良い - 2026年5月9日
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