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伊北郁
伊北郁
@Kaoru_1kita
  • 2026年8月12日
    雨森潤奈は湿度が高い3
    雨森潤奈は湿度が高い3
    『雨森潤奈』3巻。良い。だいたい同じような話をしているが、やりたいことが一貫しているし、ラノベはこういうので良いんだよな、ってなる。 とはいえ、今回はYOHILAの旧メンバーやENDY、雨森家についても色々と触れられているので、次巻以降の布石にもなっていると思う。ただ、話の風呂敷的にあまり長々やるより5.6巻あたりで切ったほうが綺麗に済みそうではある。
  • 2026年8月12日
    反ミーム部門は存在しない
    SCP系列の話から派生したSFホラー。認識することを阻害してきて、存在したことや、被害を与えられたことさえ忘れさせてくる(『反ミーム性をもった』と表現する)怪物と戦う部門を描いた話。 取り敢えず敵が強すぎてワクワクする。どうにかして敵を認知しないことにはどうにもならないが、認知したらしたで大変なことになる……という構成が面白い。「いざ敵を認知してしまうと大変なことになるので、そうなったら記憶を消す」というのが対処法になっているせいで、なんか度々やばいことが起きて、記憶を消して、また認知して、という地獄のループが生じている。 最終盤に関しては正直何が起こっているのかよく分からなかったが、勢いが良かったので楽しく読むことはできた。
  • 2026年8月12日
    負けヒロインが多すぎる!(9)
    負けヒロインが多すぎる!(9)
    『負けイン』9巻。 放虎原先輩表紙……?と思っていたらとんでもないのが出てきた。かなり前からコメディノリが強いだけでストーリーは全然ふざけてないと思っていたが、いよいよもって本格的に凄いことをやり始めていて、これはもうもう長編シリーズものの最終巻みたいな話だった。桜井君と放虎原先輩、そして小春さんを取り巻く欺瞞の関係。なんかあるんだろうなという雰囲気は出していたものの、1巻で駆け足気味ながらも描き切られて感服でした。
  • 2026年7月20日
    地雷グリコ
    地雷グリコ
    ギャル、射守矢真兎が様々なものを賭けてオリジナル頭脳ゲームで戦う話。 4話構成というか、オリジナルのゲームが4つ出てくるが、それぞれで少しずつメインストーリー(?)が進む形式。 めちゃくちゃラノベ的だったが、他のシリーズを見ていても青崎有吾らしいキャラ作りで良かったと思う。むしろこんな頭脳ゲームモノに振った作品作れるんだ、というところに驚いた。 直木賞かなんかの選評では「結局ルールの穴をつく話ばかりだった」的なことを書かれていたらしいが、頭脳バトルものは大体そうだろう。もう少し1話を長くすれば『ルールの穴を突いて勝ったな』という印象は希釈できるかもしれないが、それをやってこの小説が面白くなるとも思わないので、別に直木賞なんか獲らなくても良かったと思う。
  • 2026年7月6日
    777 トリプルセブン
    伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ4巻目。 伊坂幸太郎は日常系もめちゃくちゃ良いので、『伊坂幸太郎といえば殺し屋』と言われると「そんなことねえよ〜」とか思うんだけど、実際読むとあまりにも最高すぎるので許してしまう。 七尾、本人はめちゃくちゃ不運なのに『E2』と『ウィンストンホテル』を生き延びた話だけ伝わってるから超強い幸運の男だと思われてそう。あとモウフとマクラは良いキャラだった。彼女らを中心に良いシスターフッドが描けそう。
  • 2026年6月27日
    風の海 迷宮の岸 十二国記
    十二国記シリーズ2巻目。 1巻の何年か前、戴国の話……というか、泰麒が成長して国に下るまでの話。 王の選定と麒麟の設定が色々深掘られて面白い。その設定と、泰麒が未熟らしいという事実が全部まとめて最後のシーンに繋がる構成が凄い。
  • 2026年6月16日
    やがて君になる 佐伯沙弥香について(3)
    『佐伯沙弥香について』3巻。百合漫画にありがちな負けヒロインを描いた作品として間違いなく金字塔と言える作品。 こういう、自分を俯瞰できて賢い子が元気100%みたいな子に絆されていくのはめちゃくちゃ定番だが結局それが1番美味いまであると思います。あと枝元陽は『やがて君になる』シリーズにおいて1番真っ当な人間かもしれない。
  • 2026年6月2日
    異常【アノマリー】
    異常【アノマリー】
    『P.181まで読め』的な勧めを見て読んだ。宣伝に偽りなし。序盤は色んな人の、ちょっと変わってはいるがさほど面白くもない日常が次々描写される。彼らに共通しているのは、3月に乗った飛行機が大嵐に見舞われたということ。それから、話の最後にFBIの人間がやってくること。中盤以降の展開とラストはとんでもない。
  • 2026年5月24日
    変人のサラダボウル
    変人のサラダボウル
    『変サラ』1巻。 売れない私立探偵が異世界からやってきた皇女サラ(と女騎士)を拾う話。色々あって女騎士は出ていくけど。 全体的にテンポが良く、タイトル通りに変なやつをポンポン登場させていく展開だが、それでいてサラのキャラを分かりやすく紹介していて流石に巧い構成。 閨さんと友奈ちゃんと盾山さんが好き。
  • 2026年5月24日
    終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #04 (角川スニーカー文庫)
    『すかすか』4巻。 3巻末で地上で死んだっぽい感じになっていたヴィレムとネフレンが、滅びる前の地上を模した夢世界へ入り込む話。 「夢の世界は人の記憶から生成されるが、ヴィレムもネフレンも知らない情報がこの夢世界には存在している」「つまり、これはヴィレムとネフレンの記憶だけを元にした世界ではなく、他の誰かも犠牲になっている」という展開はかなり面白かった。オチも良い。 で、これはどうなるんですか???ここからなんかハッピーな感じになるんですか???という感じになっている。5巻が楽しみ
  • 2026年5月16日
    爆弾
    爆弾
    佐藤二郎の怪演で知られる映画の原作。 自販機と酒屋の店長を殴って捕まった、スズキタゴサクという汚い男が未曾有の爆弾事件を引き起こし、彼の取り調べを通じて警察が犯罪の防止を試みる話。 結論から言うと、全然爆弾を止められてないのが逆に良かった。単なるサスペンスというより人間の心の話をしている印象。オチも良い
  • 2026年5月9日
    The Indifference Engine
    伊藤計劃作品集。 『虐殺器官』『ハーモニー』は読んだことがあったが、これは未読だったため読んでみた。 表題作の『The indifference engine』はかなり面白い。のちに『虐殺器官』になったという『Hevenscape』も雰囲気があった
  • 2026年5月6日
    雨森潤奈は湿度が高い2
    雨森潤奈は湿度が高い2
    2巻。潤奈のアーティスト活動や、そのポテンシャルが色々と明らかにされる回。 潤奈が意外とめちゃくちゃハイスペックな設定はこの巻の後半に描かれた展開へ持っていきやすくするための設定かと思うが、これはこれで便利なので良いと思う。 また終盤に詩暮が小説書いて全然ダメなのはかなり好きな展開。苦し紛れに創作なんかしなくても隣にいる資格があるという表現として的確。 あと、2人の口から『MyGO!!!!』が出てきて嬉しかった。
  • 2026年5月5日
    東京都同情塔
    東京都同情塔
    現実では頓挫したザハ・ハディドの国立競技場が完成した世界で、『同情されるべき人間』を収容する『刑務所タワー』のデザインコンペに参加する女性建築家の話。 分かりやすいところと分かりにくいところの差が凄いが、文章は非常に読みやすい。 ただそれはそれとして、言語や物理的な存在が人の『認識』に影響を与えるという明快なメッセージ以上のものが自分の理解力では汲み取れなかったので、(嫌々)芥川賞の選評を読んでみたら、みんなめちゃくちゃ曖昧なことしか書いていなかった
  • 2026年5月5日
    月の影 影の海(下) 十二国記
    『十二国記』シリーズ2巻。急に面白すぎる。 陽子がこっちの世界に来た理由や、世界の設定が一気に明かされる。有り体に言って、上巻の時点では何が何だか分からなかったので面白いもつまらないもなかったが、こうなるともうめちゃくちゃ面白い。 高校の頃にやった漢文知識的なもののおかげで読みやすくなった印象はある。
  • 2026年5月4日
    月の影 影の海(上) 十二国記
    『十二国記』初読。勝手に『獣の奏者』的な完全異世界ファンタジーかと思っていたが、異世界転生的な何かが起こって驚いた。 まだ上巻なので仕方ないのかもしれないが、マジで何も分からないまま終わる。優しそうな人に裏切られ、化け物に襲われ、小うるさい化け猿が喋ってるだけ。下巻が楽しみ
  • 2026年5月2日
    倫敦スコーンの謎
    小市民シリーズ最新刊。春季から夏季の間に起きた事件をめぐる短編集。 どれも米澤穂信らしい後味で非常に良かった。最後の『維納ザッハトルテ』が書き下ろしで、前3話の流れを汲む作品になっているが、冒頭の『桑港クッキーの謎』が(単体でも良いくらい)お気に入り。 2人の会話が過去作と比べても軽妙な感じがして良かった。
  • 2026年5月1日
    雨森潤奈は湿度が高い(1)
    雨森潤奈は湿度が高い(1)
    『湿度が高い』ヒロイン雨森潤奈と主人公が、共通の趣味(音楽)を通して惹かれ合う系のラノベ。 『湿度が高い』はオタクの間で雑なキャラ付けに用いられがちな印象ですが、これはかなり良作。名前の上がるアーティストも適度な知名度のものばかりで衒学的な気配を感じさせず、天気や花の比喩も効いている。何よりヒロインが分かりやすく可愛い。 Twitterでの作者さんの宣伝具合も良かった。宣伝に偽りなしの良作。
  • 2026年4月30日
    令和元年の人生ゲーム
    所謂タワマン文学の連作短編集。 Z世代の苦悩云々と宣伝されているが、語り手は大学生とかよりはやや上の世代(25-35歳)で、彼らの苦悩が描かれがちな印象。 連作の軸は、全話に登場する『無気力な男』沼田。非常に沼田のキャラや価値観が分かりやすくて良いし、話のどの要素が何のメタファーになっているか明確で、話のつくりがうまいと思った。 ただ頼むから沼田に何があったのか教えてくれ。
  • 2026年4月25日
    完璧じゃない、あたしたち
    女性同士の恋愛(的な関係)をまとめた短編集。自分は百合厨ではあるが、男性も女性も勝手に恋愛すれば良いじゃないかという思想の持ち主でもあるので、この本の後書きには共感するところがあった。 『友人スワンプシング』『だからその速度は』がお気に入り。
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