再読。 最後の数ページに辿り着くための話って感じ、何もかもが間違ってしまった世界で一番救いのない物語。人生みたいですね、奇跡は案外起こらない。

三秋縋さんらしい設定だった。ヒロインは最初に亡くなり、最後まで出てこなかったけど主人公や様々な人が魅了されるぐらい私も魅了された。さすがヒロインだった。主人公にとってずっと願ってたことが真実だったのに終わりがこんなに悲しいんだなって思った。

どうして人間は言葉を持ち、他者と交流できるのに孤独を覚えてしまうのだろう。それはきっと言葉を持ち、他者と交流できるからだろうなとも思う…たとえ作品のようなシステムがなくても。 中年になっても孤独はふと寄り添って来るけれど、ひとまず誰かと美味しいものを食べ、共に美味しいと言い合いたくなった。

要再読

2024年の1番のお気に入り🌸 切なくて悲しいけど希望が持てるお話