洋書にはずっと苦手意識があったけれど、これはその苦手を吹っ飛ばずほどの面白さ。 船上で次々に起こる、殺人事件や呪いの連鎖に嵐みたいに翻弄された！　情景描写を追うと潮の香りまで感じるのに、伏線や構成はとても緻密。 現代の問題にも通ずる問いかけもあり、読み応えがあった！！

最近Xでやたら目にする〇〇の正体はコレだったのでは、みたいな話が大好きなので、これも読んでみたいな

森見登美彦の真骨頂！　 偏屈でうだつのあがらない「私」と、不毛に御活躍する黒髪の乙女、京都のごまごました雰囲気を舞台に色んな人の人情織り成す一風変わったお話。 久々に読み返したけれどやっぱりすごく面白い。 誰もが赤面することうけあいだ！！

冬の北陸の陰鬱とした雰囲気と、痛いくらいの海風を、文章に起こしてSFで味付けしてミステリー要素を振りかけてできた一品だと思う。 後味が悪すぎて体調の良くない日に読んだのを少し後悔したけど、ラストに畳み掛けるような違和感の回収と絶望が迫ってくる感じはすごく良かった。

宝石みたいにキラキラ光る言葉たちで装飾した、女の子たちの瑞々しい死生観が鮮烈だった。 気持ち悪さと感動と、爽やかな読後感がなんだかクセになる！