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BANQ
@banque
  • 2025年8月29日
    新しいリベラル ――大規模調査から見えてきた「隠れた多数派」
    終章で唐突にかなり軍事的な要素を含む(非核三原則への戦術核を含めた新提案)安全保障論が差し込まれるのが唐突だったが、本書のメインとなる第二部の大規模な社会調査分析から導かれた現在の有権者の6分類は、政党が乱立する現在の政治状況に戸惑う自分のような一市民にとっては素晴らしくクリアな示唆を与えてくれた。ただ「新しいリベラル」と定義された新自由主義的なライト右派層のように感じた。また、現在の国民が広く求めるもの(社会投資的福祉)は政府をして万人の新たな財布として欲してるようにも見えた。すでに個々人では立ち行かない新自由主義的な実生活は、社会的投資を増大させて新自由主義を加速させることによって解決できるのか甚だ疑問に思う。国民が求めてるものを新しいリベラルの求めに応じた政治が提供するとして、果たして国民が求めてるものは国民を幸せにするのか。国民は本当に自らの正解を知っているのか。
  • 2025年7月9日
    暴走する能力主義 ──教育と現代社会の病理 (ちくま新書)
    新しい時代に求められる「新しい能力」の特定は本質的に社会の状況依存であり特定できないということを述べるに始まり、最終章では結局はすでにある新味のない地味な教育を地道に重ねるしかないという結論に至るまともで冷静な内容。ギデンズの再帰性概念中心になる4章に力が入っていて新書らしからぬカチッとした議論を構成するが、ギデンズを知らない読者にはそこがしんどいかもしれない。子育て世代なら親が教育に右往左往して子どもを追い詰めないためにも読んでおくと良さそう。
  • 2025年7月6日
    保守主義とは何か
    エドマンドバークからTSエリオット、チェスタトン、カーク、オークショット、ハイエク、フリードマン、ノージックという保守主義周りの面々を時代順に簡潔に解説していく概説書。進歩主義に対してのアンチとして、常に後出しで現れる臆病な保守主義像が浮き上がる。
  • 2025年7月2日
    貧困理論入門
    貧困理論入門
    入門に相応しい内容が2/3を占めており、真剣に貧困についての社会制度史を理解したい読者にとってはありがたい。とてもわかりやすかった。最終5章6章は駆け足かつ著者の主張が乗ってくるのでやや説明不足に感じたが、そこは読者が共著『ベーシックインカムを問い直す』や単著『貧困理論の再検討』へと進めばいいのだろう。
  • 2025年6月29日
    アメリカ革命
    アメリカの独立から南北戦争までの流れを解説。先住民やマイノリティなどの近年の新たな研究からの視点を取り入れている。
  • 2025年6月17日
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