barna-etsu
@barba-etsu
- 2025年11月24日
あなたはなぜ雑談が苦手なのか桜林直子読み終わった人とのコミュニケーションを通して自己を振り返る、無意識の思考の癖を「癖だよ」と、フラットにコメントしてくれるツールの一つが雑談であることを説明してくれている本。 頑張り屋さんで我慢することを反射的にやってしまう自分に「それって本当に欲しいことなの?やりたいことなの?」って問いかけてもらって、救われる人は多いんじゃないかな。とはいえ、作者は雑談を通して相手を救うことはせず、自分自身で道を選んで進んでいく術を教えてくれるのみ。あとは、自分で立って前に進むしかない(進まないというオプションもある、でもそれもある) 一見すると人の話聞いてあげますよ、的な押し付けがましい内容かな、とも勘違いされかねないけど、作者のトーンがただただフラットで、人を救うとかではなくて、作者自身の積み上げてきた思考というツールを皆に教えている雰囲気がまた良い - 2025年11月23日
渇愛宇都宮直子歌舞伎町のエコシステムの闇。 社会規範に馴染むことが難しく、情緒や愛着等の観点で苦しむ女性のニーズを利用しているのホストクラブであり、利益最大化のみが追及されている。そこには社会通念や人権等、通常のビジネスを行う上での良識やプロトコルは存在しない為、常に人間の極限を試す世界が生まれてしまったのかなと思った。 寂しい人の感情に漬け込んで金銭を授受することの感覚が浮世離れしていて、家庭環境や学校環境が違っていたらまたこうはならないのかなとも思った - 2025年11月23日
- 2025年11月23日
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーブレイディみかこまだ読んでる - 2025年11月23日
正欲朝井リョウまだ読んでる - 2025年11月23日
BUTTER柚木麻子まだ読んでる - 2025年11月23日
パリのすてきなおじさん広岡裕児,金井真紀買った - 2025年11月23日
生殖記朝井リョウ読み始めた - 2025年11月23日
生殖記朝井リョウ買った - 2025年11月23日
パリのすてきなおじさん広岡裕児,金井真紀まだ読んでる - 2025年11月8日
パリのすてきなおじさん広岡裕児,金井真紀読み終わった金井真紀さんの、フラットで、相手を尊重して人のお話を聞いてる姿勢が文面からも読み取れる。普通の人の人生を聞いてるだけなんだけど、パリっていう移民が多い街の性質も相まってか、おじさんの人生の多様なストーリーに惹かれる。必ずしもほっこりしたストーリーだけではなく、テロであったり、移民であったり、難民であったり、その影には政治的な出来事や戦争などもあり、いかに普段ニュースで接してるイベントが個人の人生に、影響を与えているのか考えさせられる。 他人の人生なんて、自分には推しはかることができない。どんな経験をして、どんな思いをして今ここに立っているのか、理解の範疇を越えうることもありうる。パリの方の人生は全然馴染みがなくて、大変勉強になりました - 2025年11月4日
生殖記朝井リョウ - 2025年11月3日
正欲朝井リョウ読み終わった浅井リョウの問題提起のうまさよ。 普通って何?まともって何?という、みんなが収まりたいと思っていてても実態としては存在せず でもやっぱりみんなが欲しているものについて、そんなものはない、みんなそれぞれに多かれ少なかれ異常性はある中で、(みんなが勝手に作り上げたけど実態のない)メインストリームにハマれない悲しさや辛さをうまく表現している話でした。 最後、マイノリティ同士が結びつきを築いていく様子に心が救われていたのですが、なんともいえない最後というのがまた味わい深い。 会社で長年一緒に働いてたって、家族だって、ずっと一緒にいる友人だって私はきっと異常性があることに気づけてないし、気付けることもないかもしれないよね。人間は社会性がある動物だけど、社会性を機能させるために排除した少数的な考えを保持することについては個々の中で処理するしかないし、それはすごくプライベートで、誰のことも分かり切った気になるのは難しいんだろうな、と思わされました - 2025年11月2日
BUTTER柚木麻子読み終わったサスペンスにお腹の減る要素が満載になったトーンの不思議な小説。自分としては、主人公が入れ込んでいく被疑者のサイコパス的な部分にどんどん引き込まれていきたいなとおもうのだけれど、ご飯に関する記述が丁寧すぎて、そこまでサスペンス感が無く、なんかどこを心の拠り所にすれば良いのかわからなかった小説だった。 でも、主人公が被疑者と対峙する中で美味しい食べ物に触れ、世界を広げていく様は私自身が最近ワイン教室に通い始めた経験と重なるところがあり、仕事一辺倒だったワークスタイルから一つ自分をケアするための処世術を身につけられたところに最後は安心感を得られたということも救いになっています - 2025年11月1日
何者朝井リョウ読み終わった浅井リョウは私はエッセイから読み始めていて、自分の思っていることをこんなにも丁寧に綺麗な描写で書くんだなと思っていたら、彼の小説もまた、同じ特性があり、私にとってはとても読みやすい文章。 就職活動を経験した彼だからこその就活生の心理描写の解像度が高いこと。私が就活生だったらもっと心を動かされながら本を読んだんだろうなと思う。主人公の思っていることは多かれ少なかれ人間が行っていることであり、共感を呼ぶ青春像でした。主人公の居た堪れなさ、本当はこう変わるべきなのに変われない、といえ姿を描くことは、実は多くの人を救ってるんじゃないかなともおもうし、だからこそ直木賞を取ったのかしらとも思いました - 2025年10月24日
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーブレイディみかこ読み終わった経済格差、人種格差か複雑に絡み合う英国ブライトンでの生活をかなり読みやすく、でも何ともいえない社会の複雑な部分は残しつつ、人に読ませる文書 差別の問題は人間の尊厳に直接的に訴えるため、この手のトピックをフラットに論じることは難しいなと思うのですが、ブレイディさんの息子さんの賢さよ。常に俯瞰の目を持っていて、怒っている事象を、構造化して感情に飲まれない知性が素晴らしいし、そのような思考は家庭内での会話から訓練されたものなのかなとも思います。 この本を読んで誰だって偏見はあるし、自分の知ろうとする姿勢、社会課題に対して興味を持つことの大事さが心に留まった本でした - 2025年10月13日
御社のチャラ男絲山秋子読み終わったチャラ男を軸にした関連する人物の視点様々描いた作品。 なんか清々しいなと思う人物が1人も出てこず、キャラクターに感情移入しないんだけど、会社の人に対してはみんなこれくらい適当なことしか思ってないのかな、とも思った。自分の職場環境、仕事との向き合い方、職場の人間関係によって捉え方は大きく変わるんだろうな、とも思う。 私の職場環境からは全く似ても似つかないし、出てくる登場人物も全く当てはまらないから、私は終始ふーーーーん。。。という感じでした。 一方で作者が登場人物の視点を変えて描く様がとても秀逸で、キャラクターの書き分けが小説でこんなに鮮明に書き分けられるのかと。なんでこんなにも多様な人の思考を書き分けられるのか、技術力を見せつけられた感じでした。登場人物の書き分け方が上手な故、物語を読み進められる印象です。 - 2025年10月3日
両手にトカレフブレイディみかこ父親おらず、母親が重度薬物依存で機能不全の家庭に育ちながら、ヤングケアラーとして(おそらく何らかの発達の課題を抱えていると思われる)弟の面倒も見つつ、貧困な生活をなんとか生き抜こうとする中学生女子の話。SNS等で青春を謳歌する同級生を尻目にその日食べるパンの心配をしながら、あらゆることを我慢して家庭を回している主人公の姿に、これだけの荷物を抱えて大人になって、彼女は健全な人生を送れるのか重い気持ちになったものの、最後は救われた。誰かから愛情を持って育ててもらうこと、ケアを受けることの大切さが身に染みた - 2025年9月29日
- 2025年9月20日
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