物語の展開そのものよりも、中心に据えられた発想の新しさに驚かされた。意外な結末が読後に不思議な余韻を残す。「ミイラ取りがミイラになる」みたいなタイトルも秀逸で、作品のテーマを見事に言い表している。

物語の中心にある「異常」や、それをめぐる専門家の議論が刺激的だった。一方、そこから離れた生活描写は自分の現実とは距離があり、感情を重ねにくかった。抽象的な概念の世界と具体的な生活の世界の両輪が本作の特徴なのかもしれない。

レポート課題に取り組む際、どうすれば自分の成長に役立つかの考え方が参考になった。

大学のテキストなので読んだ。中国、韓国、日本の主要な古典的芸術理論を概観できて勉強になった。

ファミコンの『ダウンタウン熱血行進曲　それゆけ大運動会』を久しぶりに思い出した。