
川口葉子
@cafe
ライター。主著に『喫茶人かく語りき』(実業之日本社)、『東京古民家カフェ日和』(世界文化社)、『京都カフェ散歩』(祥伝社)ほか。
- 2025年3月18日雨犬外間隆史,柳本史読み終わった@ カフェコーヒーと音楽と詩情。 大好きな『雨犬』をカフェの本棚でみつけて、コーヒーとともに再読した。 雨の日に拾われた老犬と、若きペンキ職人の静かな日々。 「コーヒーのにおいにはとおり道がある」 「雨の日ににおいは増し、 ふたりでずっと部屋にいて、 何度かコーヒーが入る」 「ぼくは雨犬。 雨の降る日のコーヒー豆のにおいが好き」 「影はもしかすると記憶に似ていないだろうか。 …… ぼくは雨犬。やがてきみの影になる」 (本文より)
- 2025年2月26日万物の黎明~人類史を根本からくつがえす~デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ,酒井隆史読みたい@ カフェ保坂和志さんがカフェ「あわいものや」で不定期に開いている保坂ゼミ。 ほんの数回しか参加したことがないが、2024年にゼミで取り上げられた本書の内容に、天動説が地動説に変わるくらいの衝撃を受けた。 本の分厚さと価格と、数か月間この本に没頭してしまいそうなことへの恐れで、まだ購入に踏みきれない。夏休み本にする?
- 2025年2月11日古本屋台2Q.B.B.,久住卓也,久住昌之読み終わった買った夜ふけになると現れる、古本を並べた屋台。メニューは焼酎白浪のみ、1杯100円。 夏は足元に蚊取り線香が炊かれる。 冬は灯油ストーブの上でヤカンが「クツクツクツ」と熱くなってる。 店主のおじさんと、古本を肴に1杯だけ立飲みして帰っていくお客たちのなんでもないやりとりがいい。登場する古本たちもいい。 中折れ帽をかぶった常連のおじさんが飲みながら 「ああ、こんなタワイナイことが 気ィ狂うほど楽しいって どーよ、俺」 と、嬉しそうに目を細めている姿、とてもいい。雨の晩、高架下に移動して営業する古本屋台のエピソード。
- 2025年2月11日神田神保町書肆街考鹿島茂買った読んでる@ カフェ鈍器本がいつの間にか文庫化されていたので購入。 個人的な読みどころは、ミロンガが誕生する前のらんぼおに関する記述。お店の前のあの細道は、神保町の他の道路が舗装された後も長いこと舗装されずに、時が止まった界隈と言われていたらしい。 (iPhoneを新しくしたところ、このアプリだけ自動的に移行されなかった。テスト版だとそうなるのね…)
- 2025年1月26日『百年の孤独』を代わりに読む友田とん買った読んでる本を読む日常とは、その本と自分の毎日の生活がリンクして、独自の世界が織り上げられていくことだと思う。 ここではガルシア=マルケスの『百年の孤独』と、作者の友田とんさんの日常生活が融合し、唯一無二の「百年のマルケスとんの生活」のような世界が出現している。 読みはじめて数ページもしないうちに、とぼけて淡々としたおかしみのツボにピントが合い、以降、数ページおきにニヤニヤしている。 以下は本書の帯の保坂和志の言葉。 【小説を読むことは「小説を読む時間を生きる」こと。その奇跡がここで起きている。自分の人生の経験や記憶や今ある日常やそれらいろいろが、『百年の孤独』とコラボして徘徊を始める】
- 2025年1月25日
- 2025年1月24日もうすぐ絶滅するという紙の書物についてウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール,工藤妙子読み始めた@ 本に没頭できるカフェ Good Rack我々は学習した知識が数年で役に立たなくなる時代を生きている、とエーコ。かつては勉強した内容の更新に迫られることなどなかったのだ。 はじめて入ったブックカフェの書架の目立つところに並べてあった本。110ページまで読んだ。
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