くら
@exkuramation
- 2026年4月15日
月曜日の友達(1)阿部共実4/9 定期的に読み返してしまう、人生で一番好きな漫画。 この漫画を初めて手に取ったのは中学3年生の時でその時はまだ登場人物と同じ年頃だったから、共感の仕方も水谷と月野たちと同じ目線であった。漫画の出来事をまるで当事者のように捉えて、当時の自分と重ね合わせるように読んでいたから自分のことを描いているような、身近に同じことを考えている人間 がいると思えるような、そんな立ち位置の漫画だった。 いよいよ社会に出た今、思い立ってまた読み返してみて、当時とはまた違った感想を持ったことがある。当時は感じられなかった青さを今読むことで感じられたことだ。 水谷の心情を散文的にこれでもかと表現して始めは水谷へと共感を与え、その後に明かされる月野の心情がこの漫画を描く上での本質であり、真に共感できる内容へ移っていく操作が素晴らしく、この辺りの対象の変化は「ちーちゃんはちょっと足りない」と似たものを感じる。水野はあくまで「個性的」であり「無個性」の月野とは違う。ある意味で残酷な表現を取っている。 「特別になれないから普通になる」のではなく、「普通になれないから特別になるしかない」という月野のセリフはよく本質を捉えていると思った。一芸でもなんでもいいから特別であれば問題が解決するのではないかと考えてすがりたく気持ちは痛いほどわかる。そしてそれが間違いであるのも薄々気づいているが、それでもそう考えるのは自分の無価値さが証明されてしまうからであって、だから月野は下らない嘘をついたり変な行動をして、奇しくもそれがさらに普通から自分を遠ざけている。この辺りの歪さもよく身に覚えがある。 大学で新しい友人と出会って、色々な活動をして、入りたかった会社に入って、いろんな人と出会って、まだやれてないけどやりたいことをしながら生きていこうとしている中で、確かに当時の理想と描いた生活に近づいていっている感じはあるけれど、あの時感じていた熱を感じることができていないことに読んでいて気付かされた。不完全な万能感、曖昧な情熱、惰性的な優越、豊飽な庇護感などは思春期特有の感情として、知らせもなく自分から離れてしまっていた。そういうことを思い出させる漫画にいつの間にかなっていた。 最後の7話で語られた独白は中学の時の心情を端的に表していて、あの時確かに味わった若さや青さを自分はもう感じることができない。だからこそ栞として思い出させてくれるこの本が手元にあることが嬉しい。 - 2026年4月15日
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