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ほんのむし
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@hon_no_64
海外の児童文学やミステリーが特に好きです。
  • 2026年1月21日
    リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ
    2017年講談社児童文学新人賞受賞、2019年度私立中学入試最多出題作品。 著者自身が長く学校司書として勤務されていた方のせいか、主人公たちの会話や一人称の語り口が「いまどき」の言葉遣いや表現がリアル過ぎ、日本語として微妙に感じる部分も出てくる。それが中2の帰国子女という設定の主人公「らしさ」を表現したものであるなら納得する。 タイトルは「五七五七七」をマレーシア語で読んだもので、各章題の番号はマレーシア語ルビがつき、主人公たちの名前もマレーシア語と同じ音を持つ日本名(サヤ、サトゥ、コウ)が使われている。 思春期の同調圧力、自意識過剰、友情や恋愛という王道の少女漫画のような物語ながら、短歌という日本独自の文学形式にマレーシア語を取り入れることで帰国子女である主人公のアイデンティティや感性をうまく表現しているあたりが斬新で、多様性が求められる現代に相応しいと多くの名門中学で入試問題に採用されたのだろう。
  • 2025年12月20日
    BUTTER
    BUTTER
    きっかけはアメリカ人の友人から、 「いま欧米の本好きで話題になっているのは、柚木麻子さんの『BUTTER』、青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』、そして八木沢里志さんの『森崎書店の日々』」 と聞いたことで、『森崎書店の日々』は既読であったのと、その繊細な作品とは対極にあるようなこの作品を読む事でバランスを取りたいと思い、手にした。 女性が活躍しにくい業界で週刊雑誌記者として働く主人公は、男たちから財産と命を奪ったと注目されている首都連続不審死事件の被告を申し込み、その条件として次々と被告の指示通りに美食を体験することで、彼女と彼女の周りの人物たち、そして被告自身の人生が大きく変化していく。 この作品の価値は登場人物たちと料理によって、現代日本で生きる人々を実に生々しく描いたことで、結末は人によってはアンハッピーエンドにも取れるかもしれないが、これこそが純文学であり、特にセルフネグレクトやアイデンティティに関する描き方は女性作家でなければ書けないものだと思った。 読後も度々思い出しては色々と考察させられ、久々に読書の醍醐味を与えてくれた、バターを大量に使った作品中の料理と同じく、ひとくちでは味わいきれない、次々と表情が変わっていく濃厚な作品であった。
  • 1900年1月1日
    虚弱に生きる
    虚弱に生きる
  • 1900年1月1日
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