

まさもち
@masamochi
属性:20代、男
伊坂幸太郎さんの小説が大好き。
基本的に小説がメインだが、たまにビジネス書なども読む。
- 2025年7月17日白いしるし(新潮文庫)西加奈子読書日記読み終わったこの小説は190ページという短い中で恋愛の酸いも甘いもどちらも表現された、「恋」が凝縮されたような小説だった。(ちょっと酸いの部分が多かったかな笑) 特に私がこの小説の中で注目したのは題名にもある「しるし」という言葉だ。直接本編にこの言葉が出てくるわけではないが、度々「しるし」を思わせるものが登場する。ある人にとっては体の傷だったり、生き物だったり、絵の具だったり、物語の中で「しるし」は誰かを思い出すためのものとして描かれる。本来何でもない「モノ」がその人との思い出で、特別になるというのは恋愛においてはよくある話しだが、この物語に出てくる「しるし」はもっと狂気的なものに感じた。特に、絵の具に関しては狂気的な場面がしっかりと描写されているのでぜひ読んで欲しい。
- 2025年7月13日「好き」を言語化する技術三宅香帆読書日記読み終わった「自分の好きな本について語りたい!話したい!」という気持ちから皆このreadsというアプリを利用しているのではないか?私もそうだ。 この本では特に自分が発信する際に他人の感想に振り回されない術や、自分独自の感想をどのように作るかという点について書かれており、SNSに感想を投稿する皆さんにとって、とてもタメになる本だと思う。ちなみに、この文章の書き出しも、本の中に登場する「書き出しパターン④奥の手、「問い」で始める」というオススメの書き出し方を使って書き始めた。 このような技術面でのアドバイスも役立つものが多くとても良かったのだが、私は著者である三宅さんのSNSとの向き合い方や、自分独自の感想を持つ重要性などについて語られている部分がこの本のもう一つのメインだと思った。三宅さんの意見には共感できる部分がとても多く、特に「自分の思っている以上に他人の言葉の影響を受けており、自身の意見までも変えられてしまっている」という内容には納得しかなく、頷きながら読み進めていた。 私は冒頭ではreadsで発信する人にこそ読んで欲しいと述べたが、それだけではなくこの本はSNS社会を生きる全ての人に読んで欲しい📕
- 2025年7月1日BUTTER柚木麻子柚木さんの小説は多く読んできたが、ノンフィクションノベルということで今までとは一風変わった作風に感じた。ただ、その中でも女性同士の人間関係の描き方は素晴らしく、柚木さんらしさを感じた。小説の中の里佳と同様、梶井の言葉や雰囲気に魅せられ「この人の考えは全て正しいのでは、、」と思ってしまったのが前半。後半では急に梶井の異常性に気付かされ、哀れみのような気持ちを抱いてしまったので、この小説にそれだけ没入していたのだと思う。そんな魅力的な梶井というキャラクターと柚木さんが描く女性同士の人間模様、この2つの要素がある小説が面白くない訳がない。
- 2025年7月1日BUTTER柚木麻子読書日記読み終わった
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