

ネリ
@mizutama_ribbon
図書館で借りて本を読む
息をするように読んでいたのに
今は読めないし息もできない
呼吸を取り戻して楽になりたい
- 2026年6月21日
Yuming Tribute Stories(新潮文庫)小池真理子,川上弘美,柚木麻子,桐野夏生,江國香織,綿矢りさ読み終わった6人の作家が紡ぐ短編集。2編目で気づく。この曲、知らないな?この中で『春よ、来い』しか知らない。 ユーミン活動50周年記念。曲数が多すぎる。有名だからって知ってるとも限らない。『COBALT HOUR』や『満月のフォーチュン』ならわかるんだけどな、などと思いつつアプリで検索して曲を聴き、読み終わってまた聴く。 どうしてこんなに昔を懐かしむ曲ばかり選ばれるのか。ユーミンの曲がそうだからなのか。そうでもないよね。世代的に一番耳にしたのは『真夏の夜の夢』だ。 最後の『春よ、来い』だけ少し毛色の違う物語だった。川上弘美のこういうとこ好きだな、と思う。良かった『真夏の夜の夢』で終わらなくて…… - 2026年6月14日
哀を飲む木爾チレン読み終わった哀しみを飲み物に準えた短編集。作者の名前だけは知っていて、作品を知るより前に誰かとの対談を読んで「価値観が合わなそうな気がする」と思ったんだった。そうでもなかった。主人公達は確かに私とは生きる世界が全然違っていて、でも人を好きになる気持ちや、延長線上に性交渉があることは同じだった。つまり私もあなたもメンヘラ女子。グロテスクなほど露骨な性描写は引いてしまう人もいるだろうと思うほどで、けれど無駄に卑猥にしているわけではないと感じる。心も体も使って愛し合うのなら、心の描写だけでは足りないところが出てくる。体があるから哀しい。体があるから涙や液体が出ていく。体があるから何かを飲む。私はトマトジュースを飲みながら読みました。 - 2026年6月7日
約束された移動小川洋子読み終わったかつて読んだ小川洋子の作品には音がない。静謐に包まれている。作中では歌手が愛の歌を歌い、一時もじっとできない子供たちがはしゃいでいる。なのに音がしない。何かに吸い込まれたかのように静かだ。あまりに静かすぎて以前、読んだことがあったのに途中まで気づかなかった。5年前に読んでいた。6つの物語のうち「ダイアナとバーバラ」が特に好き。バーバラは決して他人から幸せにもまともにも見えないのだろう。それでも自分の世界を貫き、大切な人と過ごす時間を大切にしている。それでいいんだと思う。自分がやろうとすると「それでいいのか?」という客観が邪魔をするけれど。小川洋子の作品に出てくる人物は、みんなどこか変わっている。変わっているままで生きている。普通にならねばという私の気負いを一瞬、解きほぐしてくれる。 - 2026年6月1日
- 2026年5月12日
友達じゃないかもしれないひらりさ,上坂あゆ美読み終わった@ 石川県立図書館人間って違いすぎて伝わらなすぎてしんどいな。この本の2人は違いを認めて「私はこうだけど、あなたはどう?」というキャッチボールができている。私がしんどくなるのは多分この2人みたいな関係は実はそんなに多くなくて「私もみんなもこうだから、あなたもこうであるべきだ」という社会圧に苦痛を感じてきたからだと思う。全員こんな風に「こんなに違うんだね、あなたはどう? ここは理解し合えないけど仕方ないね、違う人間だから」って生きていけたらいいのに、と思うのが私。「みんな普通であれ」と思う人もいるだろうから、ままならない。
- 2026年5月3日
ビロウな話で恐縮です日記三浦しをん,中村明日美子読み終わった三浦しをんの小説を読んだことがない。有名なので作品名はいくつか思い浮かぶけど一つも読んだことがない。なのに日記を先に読んでしまった。作風はよく知らないけれど日記はあまりにも馴染み深いオタクのそれだった。有名作家が書くから作品として成立するのはわかるんだけど、なんだか自分も日記を付けてみたくなる、そんな1冊だった。 - 2026年4月7日
ボトルネック米澤穂信かつて読んだふと思い出したこの小説の舞台になった場所をよく知ってるから、主人公も春に目覚めたら良かったのにって思ってしまう。目が覚めて見渡せば、視界の端から端まで桜に埋め尽くされているのに。 - 2026年4月7日
作家とおしゃれ平凡社編集部読み終わった@ 石川県立図書館どうも「おしゃれ」とは「他人にどう見えるか」であるっぽい。それは身嗜みではないのか、と思ってしまう。おしゃれは人の内面だと認識しているので書かれた服装そのものより本人の性格を読んでしまうのかな。春生まれとしては同じ春生まれの江國香織くらい伸び伸びしたのが好き。でも世間的にはやっぱり「他人にどう見えるか」なんだろうな。
- 2026年4月7日
[現代版]絵本 御伽草子 木幡狐 (絵本御伽草子 現代版)水沢そら,藤野可織読み終わった私には狐の気持ちはわからない。人には狐の気持ちがわからないし、狐にも人の気持ちがわからない。心は通じ合った元の御伽草子に比べてハッピーエンドなのに寂しくて切ない。挿絵の狐はみんな可愛い。 - 2026年3月25日
作家とおしゃれ平凡社編集部読んでる村上春樹はちょっと嫌なやつ、石原慎太郎もちょっと嫌なやつ、吉行淳之介は妙に女好きなことが腑に落ちる文章で、室生犀星はフェチが強くて、三島由紀夫は……え、モテ自慢?岸田劉生はあんなにもモデルにしまくった麗子へのお土産の人形を買い忘れる。麗子かわいそうに、後で買ってもらえたんだろうか。あと田中冬二は全人類「わかる!!!!!!」ってなる。 - 2026年3月19日
ショートショートドロップス新井素子編読み終わった@ 石川県立図書館連作でもない短編集なので纏まった感想はないのだけれど、新井素子のまえがきあとがきがあまりにコバルト文庫そのままでクラクラした。2019年1月に出版された本だった。少し昔とはいえ令和数ヶ月前。1990年代コバルト文庫のあとがきのノリ、1980年代オタクが同人誌に書くような語り口というか、それがそのまま2019年まで生きてることにクラクラした。嫌ではない。共感性羞恥とも違う。えっ、これ、このまま生き残れるんだ……という驚き。新井素子、すごい。 - 2026年3月15日
愛蔵版 それいぬ嶽本野ばら読み始めた大雪で届くのが遅れ、祖母が亡くなって開くどころではなくなってしまった可愛い本をようやく開く。 読みたい章は決まっていたのに愛蔵版のための序文を読んでショックで何も入ってこなくなってしまった。 何にショックを受けているのかわからない、けれど熱心な読者つまり乙女たちは恐らく皆ショックを受けたはずで、書評の著者すらもそう書いていた。 25年前に文庫版で読んで宝物になったこの本を今開くのは少し怖かった。あの頃の感受性を失っている気がして。 でも序文でもう、あっまだ私の中に乙女がいた!こんな気持ち残ってたんだ!という衝撃と喜びと悲しみと複雑な気持ちで、あとがきすらも頭に入らないので閉じてリボンを結び直した。
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