

斜視
@moreshi
- 2025年8月18日働く女たちの肖像永澤桂読んでる「女性に生まれたがゆえに、髪を伸ばし、美しく着飾り、男性から選ばれる存在になるため努力をする——そんな時代は終わりを告げたのでしょうか。まだわたしには終わってないように思えます。メディアやファッション、美容産業に目を向ければ、コンプレックスをあおり、異性愛前提で男性に好かれることを目的とした商品が巷に溢れています。「愛され女子」「モテテク」といった類の言葉が、いつになったら死語になるのだろう。そんな風に思うのです。」p133
- 2025年8月14日働く女たちの肖像永澤桂読んでる「18世紀の啓蒙主義者・哲学者、ディドロ、ダランベールによって編さんされた百科全書 『Encyclopédie』では「女性(femme)」の項目の後半部分に、「女性の幸福とは、快楽を知らないことであり、栄光を知らずに生きることです。女性の職務に専念し、家族に身を捧げること。夫には愛想よく、子どもには優しく、使用人にも寛容であること」とあり、女性の人生や幸福は家庭生活の中にこそあると決定づけています。」p72~73
- 2025年8月13日働く女たちの肖像永澤桂読んでる「カサットが妹のこのような姿を描いたのは、もちろんこの光景に目を奪われたということもあるのかもしれませんが、19世紀フランスの女性画家がテーマを自由に選択することすらできず、花や女性、子ども、母子画など限られたジャンルのなかから主題を選ばなければならないという制約が前提にあったからです。」p47
- 2025年7月21日DJカルチャ-: ポップカルチャ-の思想史ウルフ・ポーシャルト読み終わったDJカルチャーというものを学ぶ タイトルに思想史とつくのに偽りなく、哲学者の引用が多量にあって理解するのは難しい。フーコーが重要みたいで本当に何回も出てくる 訳者あとがきによれば本国ドイツでは音楽情報本ではなく現代思想書として扱われてるらしい 哲学、思想系の下地がない人からすると晦渋なんだという事なんでしょね
- 2025年7月21日DJカルチャ-: ポップカルチャ-の思想史ウルフ・ポーシャルト読んでる「貧困と同性愛と人種差別と宗教差別にあふれたゲットー...そんなゲットー出身の芸術家たちには、絶望してるヒマなんかなかったんだ。闘争の目的など立てる余裕なんかなかったんだ。彼らの闘争自体が絶望そのものだったからだ。」p179 「でもだからといって、連中の闘争が決して苦々しく冷酷なものだったわけじゃないってことが分かる。連中は自分の作るものを愛してたんだ。ゲットーという厳しい現実を、なんとか生きる場所にしたい。できたら、ちょっとでも楽しめるものにしたい。そのために、連中は作り続けたんだ。政治っていう視点を、つねに視野に入れながらね。」p179 選挙が終わったばかりのせいか?やけに沁みるな〜
- 2025年7月20日DJカルチャ-: ポップカルチャ-の思想史ウルフ・ポーシャルト読んでる「ロックンロールやソウルやファンクでは、音楽というのは、反社会的な自由空間だった。ところがディスコカルチャーには、本来的暴動を起こすという性質がない。その点が違うんだ。カッコ良く見せること、クールに踊ること、楽しむこと。ディスコカルチャーにとって大事なのは、これしかない。決して、外の世界とあからさまに敵対することはしない。ただ無視するだけなのだ。自分たちの世界を作ることだけが大事なのだ。これこそ後に続くダンスフロアー・サブカルチャーの全てに共通する基本的態度なんだ。」p 22~23
- 2025年7月20日働く女たちの肖像永澤桂買った@ くまざわ書店 ジョイナステラス二俣川店
- 2025年7月20日
- 2025年7月18日ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織ローラ・カプラン,塚原久美読み終わった法律で禁止されたところで中絶が必要な人がいなくなるはずもなく、闇医者を紹介する斡旋業のような事をしていた女性たち ある日使っていた闇医者が医師免許を持っていないことに気づき、それなら自分たちでもできる筈では?と掻爬手術を学んで実際に行うようになっていって...という話 亡くなる人が出たり、内輪揉めしたり、逮捕されたりもう作り話であってくれと思っちゃうけど実話なんだよなあ 「「私が担当した貧しい黒人女性の本当の悲劇は、彼女たちが貧しいことでも、黒人であることでもなく、自分の生殖をコントロールできていないことだった。生殖をコントロールできなければ、彼女たちは家畜同然の立場に置かれる。それがなければ何も得られない。投票権?それが何だ?株、債券、金?それが何だ?生殖をコントロールできること、それが基本だ」」p329 「つまり私が言いたいのは、ある具体的な状況において、こうあってほしい世界を構想し、自らの行動によってその世界を実現するのは可能だとということだ。受け身になるのではなく、自らを行為者とみなすのであれば、私たちの前にはあらゆる可能性が開かれていく。既存の権力の扉をむなしく叩き続けるのではなく、自分たちの扉は自分で作る。」p15~16
- 2025年7月17日ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織ローラ・カプラン,塚原久美読んでる「カレンは最近、デイビット・サスキンドのトークショーに出ていた急進派フェミニストのグループをテレビで見た。女は独立した人間性を否定され、誰それの娘、誰それの妻というように、男との関係性でしか価値を認められてこなかったと、彼女たちは論じた。そのうち何人かは、フェミニストの抗議の手段として、女を男の所有物にしてしまう家父長制から自分を切り離すためにXという姓を名乗っていた。カレン自身も、結婚以来、自分自身のアイデンティティーが夫の陰に隠れてしまうように感じていた。夫の名字で呼ばれ、郵便物の宛名がミセス****になっていくことに違和感を覚えてきたのだが、テレビで彼女たちの話を聞くまでは、その感情に名前をつけられずにいた。彼女たちの話を聞いたとたんに、カレンはフェミニストとして生まれ変わった。」p46~47 なんだか分からないけど抱えてる悩みとか不満とかに名前がついてることに気づく時って良いよな 気づいたところで別に何にも解決はしてないんだけども
- 2025年7月15日ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織ローラ・カプラン,塚原久美読んでる「公的な議論において、胎児の地位は生きている人間と変わらないところまで昇格されている。女たちはますます子どもの敵とみなされ、発育途上の子どもを女から守るために州の介入が必要だとされている。だが実際は、女たちは依然として子どもを妊娠し、胎内で育て、出産し、そしてほとんどの場合、子どもの主たる養育者になっている。女たちはまたしても、全責任を負わされながらなんの権力も持てず、未来世代の保育器に格下げされようとしている。」p27
- 2025年7月15日スヌープ・ドッグのお料理教室スヌープ・ドッグ,KANA,Ryan Ford読み終わったスヌープドッグから料理を学ぶ 実際に作ってみようかとはならないが美味しそうではあった 「寿司ってのは、きっちり計算して材料を並べ、巻いて、きっちり分量を量ってカットして初めて美味そうなのを提供できるんだ。アートみたいなもんさ。お前が今何を考えてるのかわかってるよ。だから期待通り言ってやる。クサを巻くのと寿司を巻くのは間違いなく動きは似てる。ただ、クサを巻くには指作を巧みに使うが、寿司を巻くには手の平を巧みに使わなきゃいけない。これが結構クセになるんだ。」p184
- 2025年7月14日ジェーンの物語 伝説のフェミニスト中絶サービス地下組織ローラ・カプラン,塚原久美借りてきた
- 2025年7月14日スヌープ・ドッグのお料理教室スヌープ・ドッグ,KANA,Ryan Ford借りてきた
- 2025年7月12日舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理するコモナーズ・キッチン読み終わったイギリス料理の話から歴史や文化を学ぶ 人種、移民、音楽、漫画、スポーツとか色んな話が出てきて面白かった 「嗜好品と呼ばれるものの原材料はほぼすべて、それが大量消費のために商品化され市場規模が拡大すればするほど必然的に、奴隷かもしくは奴隷に近い労働条件のもとで作業する一定人口の、それも使い捨て可能だと思われる人間たちの肉体労働によって供給源を確保されてきた。歴史的にも、また現在でも。」p222 「かつて、コーヒーには必ず砂糖を入れて飲むという人物に出会ったことがある。虫歯や糖尿病をまったく気にしていないということが問題なのではなく、その人は奴隷制時代の人々の痛みや、それを飲むことの罪深さを忘れないようにするためだと言っていた。格好つけすぎである。偽善である。鼻持ちならない形而上的思想である。しかし、もはやそうではないものがあるだろうか?絶対に砂糖を入れてコーヒーを飲む行為を警句にしなければならないのではないか。口にするもの、身につけるもの、身に施すもの。その原料はどこから、誰の手によってもたられているのかを考えずして、そして考えた末に頭を抱えずして、享受できるものなどないのではないか。」p222~223
- 2025年7月9日舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理するコモナーズ・キッチン読んでる「そこにやってきたウォルタースは、肌の色=外見が「黒い」チョコレート色で、レンジャーズの選手ということで中身はプロテスタント=オレンジ。つまり「ジャッファケーキ」というわけなのだ。」p111 「その歴史を、セルティックサポーターたちは逆手に取って、ウォルタースを揶揄するあだ名をつけ、試合のたびごとに彼を野次ったのである。「このジャッファケーキ野郎め。外見は黒いくせに一皮むけばオレンジじゃねえか!」と。」p111 「アイルランド系の労働者階級の男たちが、イングランドからやってきた事情のよくわからない黒人の若者に「ジャッファケーキ!」という言葉を投げつける。これは黒人に対する人種差別なのか、プロテスタントに対する憎悪の表現なのか。同じような比喩に「バウンティ」というものがある。これはココナッツフレーバーのヌガー生地をチョコレートでコーティングしたお菓子で、肌の色は黒いけれど振る舞いや考え方、価値観などが白人のような黒人に対して向けられる嫌味な表現だ。」p111~p112
- 2025年7月8日わたしたちの世界を変える方法中村眞大読み終わった中高生ぐらいの若いアクティビスト達の体験談がいっぱい 神宮外苑再開発見直し運動に参加したけどもう今は関わってないって人がすごいと思った この本の執筆者の1人になって今はもうやってないんすわって所まで隠さず言うのかなり勇気がいるんじゃないか
- 2025年7月8日舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理するコモナーズ・キッチン買った@ くまざわ書店 ジョイナステラス二俣川店
- 2025年7月7日[図説]ポケットと人の文化史ハンナ・カールソン,岸川由美読み終わったポケットにフォーカスした文化史、服飾史を学ぶ 導入から凄くて著者の女性が勤務中に避難指示があって逃げる事になる訳なんだけど、まあ急いでるもんで手ぶらだし何にも持ってない状態で路上に出て困り果てる事に 同僚の男性達は携帯電話や財布をポケットに入れてるからしっかり持っててそんなに困らずにどっかに行っちゃったらしい 婦人服ってポケットないんだ!?知らなかったわそんな事! 言われてみればで同じ場所行って同じ事しようとしてるのに男性は手ぶらで女性はハンドバッグ持ってるってシーンあるよな冠婚葬祭の時とか その状況に疑問や違和感持った事すらなかったからなかなか驚きがあった
- 2025年7月5日[図説]ポケットと人の文化史ハンナ・カールソン,岸川由美読んでる「まるで幼い少女はいい子ばかりで、ポケットに入っているのはどれも役にたつものや施しの品であり、詩人ロバート・サウジーが1820年の童謡『男の子はなんでできているの』で歌っているように、女の子は「お砂糖とスパイス、それにすてきなものばかり」でできているとしか誰も考えていなかったかのようだ。お砂糖とスパイスはなるほど有益で満足感を与えるが、その甘ったるさはその先を考える思考を事実上、鈍らせてしまった。」p168~170
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