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とぅありん
とぅありん
@rain_route
  • 2025年3月23日
    彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
    何これ〜〜おもろ〜〜〜! 病んだ人間を描くのが上手すぎる。 病んでる時っておかしな言動をするわけだけど、どういう心の動きがあってその言動に至ったかがしっかり書かれている。 主人公のことを何だコイツと冷ややかな目で見ながらも、その心の動き自体は自分にも覚えがあったりするから、どきりとさせられる場面も多い。 最後だけ少し救いがあった。 多分陣治※内縁の夫 が主人公目線で必要以上にキモく描かれているせいで、私も陣治に生理的嫌悪感を抱いてしまっていたのだが、読み終わってみると病んでいただけでそこまでヤバいやつではなかったように思う。主人公とこの男は釣り合っていたし、実は主人公が大切にすべきだったのはこの男なのである。
  • 2025年3月22日
    潮騒
    潮騒
    この本をくれた友達が「一つも文句がない」と言った意味がわかった。 支離滅裂な箇所が一切なく、規則正しく物語が進むし、「善」がきちんと報われる。とてもシンプルだ。 古代ギリシアの物語をモチーフにしているらしく、ある意味現代っぽくない小説である。 世界文学全集みたいなのを読んでいた子どもの頃の純粋な気持ちで読むととても楽しめる。 ストーリー自体はシンプルだけど、風景の描写、心理描写は世界文学全集には絶対出てこない三島オリジナル。なんでそんな複雑な感情を表現できるのかと感心する。
  • 2025年3月20日
    色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)
    平凡な日々を生きていても、突然理不尽に襲われることはあるものだ。 何度ショックを経験しようとも、静かに、少しずつそれらを乗り越えていく主人公を見てると、人生ってそういうものなのかもと思えてくる。 途中出てくる6本目の小指の話がこの小説に不思議なアクセントを持たせている。
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