
連鎖堂
@rensado_books
□ 240字の読書録を週に1~2冊
□ 読了本のうち半分くらい投稿。冒頭が「面白い」〈「かなり面白い」〈「超面白い」の順でおすすめ。
本好きが高じて、新書の読書会はじめました。初参加者歓迎!
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次回11月22日(土) 大阪市北区
全国大会予選 & マイブーム新書
- 2025年11月19日
印象派という革命木村泰司印象派に対する日本のアプローチは、「あまりにも『感性』重視であって、美術史におけるその革新性という面が忘れられすぎている」。そう、印象派は革命なんですよ! 革命というからには、では保守勢力はなにか。それはサロンです。当時のサロンは入場者数が数十万人、新聞雑誌でくまなく紹介される大イベントで、ここで展示できなければ絵描きとしてはいないも同然。このサロンを支配していたのが美術アカデミー。 その攻防、そしてそれをなにかズレた感じのまま攻略してしまう、マネのヤバさが印象に残ります。
- 2025年11月12日
アメリカは自己啓発本でできている尾崎俊介読み終わった面白い。自己啓発書、特に引き寄せ系(強く願いさえすれば実現すると本気で言う)は馬鹿げている、なんてことはない! 正気か。 文学部教授の調査能力全開で、アメリカの自己啓発の淵源と歴史を解き明かします。堅忍努力系(フランクリン等)ならまだしも、引き寄せ系の分析に何故そんなにも労力を…。その蕩尽ぶりにシビれます。人格神を否定した思想家スウェーデンボルグや、19世紀アメリカ最高の哲学者エマーソンから引き継がれた、「善は人間の自由意志で実現する」という考え方、悪いわけがないでしょう。
- 2025年11月6日
絵を見る技術 名画の構造を読み解く秋田麻早子読み終わった面白い。耳寄り情報。本書を美術展に行く前に読むと、より楽しむことができます。本当です。 私の趣味は読書だけですが、強いていうと美術展鑑賞も。ただ、私は感覚より言語で世界を把握しているので、絵が素晴らしいと思うなら、その理由を知りたいんですよね。 「身も蓋もない話をすると、どうして絵のバランスを取らないといけないのかは、あまり分かっていないんです。はっきりしているのは、名画が必ずバランスを取っているということだけ」。身も蓋もない話、大好き。これでまた世界の秘密に一歩近づいた。
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