アメリカは自己啓発本でできている
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yomitaos@chsy71882026年4月19日読み終わった@ 自宅長年自己啓発書の研究を行っている著者によると、自己啓発書が読まれているのはアメリカと日本に限られるらしい。出世指南書が普及するには、望んだ人が出世できる環境が整っていなければならない。また、出世したいと思う人がたくさんいなければビジネスにならないので、この両輪が回る国でなければならない。アメリカ支配の影響下で育った現代日本で、自己啓発書が異常に受け入れられているのは、さもありなんという納得感がある。 自己啓発書にも、自助努力系や引き寄せ系、痩身系、スポーツ系、東洋の神秘系など様々な種類があり、アメリカの折々の時代でもっとも人口比率の高い層の需要に応えるため、人工的に生み出されてきた。それが少し遅れるかたちで日本にやってくる。 実用書としての自己啓発本にはさらさら興味はないが、この本でまとめられた「歴史」の観点からは、立身出世に駆り立てられる資本主義下のビジネスマン(言葉通り、基本的に男性がターゲットだから)の悲哀を感じられるのが面白い。好きでこうしてるんじゃなくて、こうしないといけないからこうしてる、といった主体性の無さも感じられる。 書店にある自己啓発書コーナーを、私はまるでゴミを見るような目で眺めていたりするが、もっと大らかな気持ちで臨んだほうがいいかもと思った。

いちのべ@ichinobe32026年2月22日読み終わった自己啓発本を研究されている大学教授書かれた本、と聞いてすこし身構えていたが、軽妙な語り口で、リラックスして楽しく読めた。 自己啓発本の紹介を通して、アメリカの社会、思想や文化に触れられる……だけでなく最終章ではトホホな自己啓発本の紹介もあるよ!(「○○○○星人」が急に出てきたりしてだいぶ楽しい) 個人的に一番興味深かったのが、スウェーデンボルグの思想を起点に、一見対照的に思える「自助努力系」と「引き寄せ系」それぞれの自己啓発本が成立していったという話。そして双方とも、「インサイド・アウト」(自分自身を変えることで、世界を変える)という点では共通だというのも、なるほど確かに。 本文に引用されていて響いたのは、以下のエマソンの箴言。 >> Every man I meet is in some way my superior. >> (私以外の誰からも学ぶところがある。) > (p56) >> All life is an experiment. The more experiments you make the better. >> (人生とは実験だ。実験すればするほど良い。) > (p57) あと、サラ・バン・ブラナック『シンプルな豊かさ』からの、「ずる休みは健康に必要不可欠」という話も実体験と照らし合わせて響いた。その本がソローの『森の生活』に通ずるという著者の見解も興味深かった。

いちのべ@ichinobe32026年2月20日読み始めた1章まで読了。 著者と同様、自己啓発本は各国にあるんだろうと自分も漠然と考えていたので、特にアッパー系の自己啓発本はアメリカと日本でしか栄えていないと知って冒頭から驚いたが、 > となると、そもそも自己啓発本が生まれるためには、「出世しようと思えば出世できる環境」と、その環境の中で「出世したいと思う人」が大勢いることが前提条件となる。 ここ読んでなるほどそれはそうよねと納得。そして最近は韓国同様ダウナー系の自己啓発本も増えているような体感がある。 スウェーデンボルグの思想〜ベンジャミン・フランクリンの「十三徳目」〜『7つの習慣』の流れは、バラバラだった知識が繋がる感があってワクワクした。 『7つの習慣』、サラリーマンなりたての頃に読んだから記憶あやふやだったが、そういえば「フランクリン・プランナー」のフランクリンはどこ由来ってベンジャミン・フランクリンなのか……


連鎖堂@rensado_books2025年11月12日読み終わった面白い。自己啓発書、特に引き寄せ系(強く願いさえすれば実現すると本気で言う)は馬鹿げている、なんてことはない! 正気か。 文学部教授の調査能力全開で、アメリカの自己啓発の淵源と歴史を解き明かします。堅忍努力系(フランクリン等)ならまだしも、引き寄せ系の分析に何故そんなにも労力を…。その蕩尽ぶりにシビれます。人格神を否定した思想家スウェーデンボルグや、19世紀アメリカ最高の哲学者エマーソンから引き継がれた、「善は人間の自由意志で実現する」という考え方、悪いわけがないでしょう。




ザムザ@zamzy7332025年4月25日読み終わったバチくそオモロい。アメリカが自己啓発本の源流やっつって、ピューリタンの教えと辻褄合わせるためにシュナイダーの理屈を引っ張ってきて、アメリカンな成功物語を起動させる。その後は第二次世界大戦による世代間闘争の勃発(シビル・ウォー!)。ここにできた大いなる溝を埋め合わせるように(いやいや、むしろ溝の拡大をうながしていたよ)自己啓発本が登場するわけですよ。いやはや、アメリカ史、じつに香ばしい。

































