平野紗季子「おいしくって、ありがとう-味な副音声の本-」で紹介されていて気になったので購入。

福岡の猫本専門書店「書肆 吾輩堂」にて 身も蓋もない残酷なタイトルに惹かれてジャケ買い。 猫を飼っても飼って様々な理由から居なくなってしまう夫婦の話。

「バターは齧るもの」 「新しい金だと思う、カヌレの色は。」 「正直ミスドのない渋谷なんて帽子忘れたさかなクンくらい寂しくないですか？」 「葛藤がたくさんある人って、それだけ自分の手触りとか自分の内側から気づいたことを大切に生きてるんだなって思うから」 「それでも世界は美しい と思えるいちばん身近な方法が、ごはんなんだよね」 「花山椒は港区のパセリ」 「むしろ大人の飲み物って、常温の水なんじゃないか、みたいな」 「やっぱり魂を常になるべくプリプリにしておきたいというか」 「料理って研究するもんじゃないと思うんだよね。楽しむから愛好でしょうよ」

無駄ってやさしい。