同じ人間のはずなのに、神格視してしまってる他人がいる/いた自分に物凄く刺さる巻だった。 それは経験値の差かもしれないし、自分について、他人について、人生について、組織について、深く考えたことがあるかどうかの差かもしれない。考える機会がそもそもあったかどうかかもしれない。機会があったのに、みすみす逃していただけかもしれない。だけど、あのときの自分がいざ同じ年齢になったとて、同じようになれている気は全然しなかったな。

ゼンに向けた自分なりの忠誠心を、真摯にずっと胸に抱きながら白雪のいちばん近くで彼女をずっと守っていたオビ。 そんなオビの姿を、想いを、いちばん近くで白雪はきちんと見ていたし受け取っていたんだなというのが言葉で示された素晴らしい巻だった。