日本の就活

8件の記録
あざらしシンイチ@reads01062026年1月11日読み終わった中堅私大でキャリア支援に携わる実務家教員が、自身の経験から新卒一括採用の功罪について書いている。しかし実際には大学におけるキャリア支援はどうあるべきかを論じているのが内実だ。 就活を通して自らの適性を探ったり、就活の諸々を行なう上でのキャリア支援の重要性を訴えている。良い意味で「就活予備校」として大学が一定の役割を果たしている点は強調されておくべきか。 副題の「新卒一括採用は「悪」なのか」は見掛け倒しの感があり、キャリア支援が重要である点は押さえておくべきだと思うが、学術的な議論や政策に直接繋がる議論は全く不十分に感じた。 例えば、新卒一括採用をなくすと何が起こるのかを議論するために、新卒での就活を禁止したら新規学卒生が全員失業するでしょう、と言っている。もちろん極論であるとは述べているが、想定しても全く無益なシナリオなので言及する必要がない。 他にも藁人形論法に近い議論も目立つ。 とはいえ、著者が所属しているような中堅私大は実際には大学卒者のマジョリティに近いグループだと思うので、その現場感を伺い知るには良い本だった。新卒一括採用という採用慣行のこれからを論じるには足りないが、これからの大学の在り方を考えるためには重要な意見だろう。
たかむら@ryotakamura04272025年12月8日読み終わった新卒一括採用は本当に問題なのか、という問いかけからスタートし、就職に関する歴史、大学のあり方、今後の就活に対するビジョンなど、幅広い視点で就活について視野を広げてくれる1冊。特に大学と就活の関係については、大学のあり方について考えさせられるとともに、中高のキャリア教育のあり方やカリキュラム、そしてそれを通した生徒との関わりについても自分なりに考えていかなければいけないと感じました。
北本新聞縦覧所@kitamoto_juran2025年12月4日読み終わった今日の就活を概観するには良い一冊。コンパクトにまとまっている。入門書。 特に面白いのは第6章「中堅私大の就活支援日記」。就活を通じで指導した学生の視野が広がったり自信がついたりと成長していく様子が活き活きと描写されていて、就活指導教員の目線がまとまった形で読めるのは本書の独自性。 企業と大学の共犯関係などの指摘も類書より深く踏み込まれていて、その点も読み応えがある。

