素晴らしいアメリカ野球 (新潮文庫)

11件の記録
きろひ@wh_374202026年4月9日読んでる「それにしても、ファンの皆さん、われわれは何という人間だろう。そうだ、アで行こう。人間は諦めがいい。垢抜けしている。悪臭ふんぷん。あくが強い。あくどい。悪辣だ。あさはかで、あさましい。あたふたする。厚かましい。あっさりしている。あわれだ。甘い。圧迫されている。安心できない。カで行こう。快活だ、輝いている、過酷だ。がさつで、がつがつしている。カトリック教会的だ。神を信じている。がめつい。我慢がきかぬ。柄が悪い。がむしゃら。華麗。かろやか。監禁状態。感情的。癇癪持ち。感じやすい。寛大。サで行こう。策士。ざっぱく。寒々としている。さわがしい。さわやか。残忍で残酷。タで行こう。大胆。たのもしい。多産。耐久力がある。対抗意識旺盛。打算的。正しい。大それている。だめな。堕落している。ナで行こう。情ない。内省的。なげかわしい。なげやり。怠け者(…)」 といった具合の文章が出てきて面白い。これ一体どうやって英語から翻訳しているんだろう。遊び心に溢れた人間の定義でもあり、辞書を引きながら作った頭韻ジョークでもありそう。内容はアメリカの歴史の闇に葬られた第三の野球リーグをめぐる長大な話(妄想?)のようなのだが、それにとことん付き合ってもいいし、たとえば次のページをめくって全然別の話になっていてもそれはそれで構わないと読者に思わせるだけの妙な牽引力がある。リズミカルな文章には意味も分からずついていくことができてしまう。筒井康隆や高橋源一郎のハチャメチャな小説が好きな人には入っていきやすい世界かもしれないけど、そうでない層にも恐る恐るお薦めしてみたい。残り500ページぐらいある。

きろひ@wh_374202026年3月21日読み始めた小説というよりは、言葉の洪水、文字の奔流、インクの無駄遣い、作家の悪ふざけ、と言いたくなるような序盤。読む側の精神状態によって、楽しめたり、無意味に感じたり、変に意味を見出したりしてしまうだろう。とにかく読み進めてみる。









