構造素子 (ハヤカワ文庫JA)

9件の記録
-ゞ-@bunkobonsuki2026年9月22日父(ダニエル)が遺した未完の草稿を息子(エドガー)が手に取り、続きを書き出す。『構造素子』はこのように始まる。 それは単なるヒューマニズムとドラマではない。本作はそこから別のところへ出発する。 小説内小説の中に、さらに小説を埋め込み、小説はいろんな物語を生み出す。やがて物語同士がぶつかり合い、世界が混沌と化す。 小説内に登場する息子(エドガー)は人工意識として生まれ、分裂し、さまざまな物語を生み出した。物語はその世界を保持する役割を担い、世界に背くような物語は排除される。 イレギュラーが生まれ、本筋たちに反旗を翻し、ぶつかり合い、世界は崩壊へ向かっていく。 個人的に、伊藤計劃の影響が強い作品だと感じた。随所に見られるログの表示は『ハーモニー』っぽいし、終盤の言語に対する洞察は屍者の帝国(これははぼ円城塔作品だけど)に通じる。

彼らは読みつづけた@findareading2023年3月28日かつて読んだ電子書籍*読書で見つけた「読書(する人)」* 《ワインを飲み、小説を読む。物語を読む。一瞬の光の中で、彼らは物語を読み、物語を思い、物語の中を生きる。あなたもまた、物語の中を生きる。 光が彼らを包み、光があなたを包んでいる。》 — 樋口恭介著『構造素子』(2020年6月Kindle版、ハヤカワ文庫JA)







