藍色の福音

13件の記録
  • 鷲津
    鷲津
    @Washizu_m
    2026年4月3日
    読み終えたとき、この本はとても難解で個人の感想を拒絶する感じを受けた。膨大な数の引用、ある私的な心の変容を自身の経験として「書く」行為の末に生まれた本 若松英輔の著作はこれまで数冊しか読んでいないが、いつも違和感があり、どこかピントがあっていない思いを抱えていた。ただそれは彼が発する問いのバックボーンがわからず、表面的な言葉だけを追っていたから…この本を読んでそれがよくわかった。ようやくピントがあった 『「わたくし…必ず…生まれかわるから、この世界の何処かに。探して…わたくしを見つけて…約束よ、約束よ」 「生まれかわる」と記されていたことは、いわゆる輪廻転生ではなかった。だが、磯部の妻が嘘を語ったのでもない。この矛盾のなかに、磯部とは異なる道程を経て、何かを見出さなくてはならなかった、という意味では同質の経験をしたといえるのかもしれない。』 第一章に出てくる遠藤周作「深い河」からの引用。主題となるこの言葉を著者の経験を再構築して書いたのがこの本である 『人は、未読の本からも影響を受ける。日々、本の姿を眺めつつ、いつかその本を手にする日がくることを予感しながら、その関係を味わうのである。さらにいえば、その書名、本の佇まい、そして、それを買おうとした内心からの促しによって、少しずつ人生を変えられている。読む日が到来する。それは人生が変わるときでもある。』 『探しているものが見つからないのは、それをいつも目にしているからであることも、それがすでに自分に与えられていることにも気がつかなかった。人はしばしば、探すという営みをほとんど無意識に未来とつなぐ。しかし、真に探すべきもののほとんどは、過去に、あるいは私たちの歴史のなかにあることが少なくない。』 絶望の最中にあるときに、何かにすがりたい想い、救いを求めて本を読み漁る…でも何も見つからない。振り返るとそれは気づきを得るために十分な時を経ていないからだとわかる。その時を『待つ』…嵐の中では到底そうと思えないけど、それが真理だと今は思える。その時がくれば、本に限らず、場所、音、経験に気づきを見いだすことになる。人生を変える鍵は、然るべきタイミングで自ずと見ることができる 『人は誰も、どこかの地点で地雷復の境地を生きているのではあるまいか。それは先に進むために、しばし立ち戻ることを人生が求める時節にほかならない』 自身の経験に照らし合わせれば「待つ」の次に起こるのは「立ち戻る」ことになる。何かわからないものをがむしゃらに外に求めるのではなく、自分の底にあるものとの対話…精神世界と呼ぶ宗教的な意味ではなく、もっと自然の中に身をおき自分に語りかける…そういう静かな時間が訪れる。そこで真正面から自分と対峙しなければならない 『誰かの世界観ではなく、その人の世界観がなくてはならない。なぜなら世界観なき生涯を送る者は、誰かの世界観を鵜呑みにしている可能性があるからだ。若きシュタイナーが「世界観」をめぐって印象深い言葉を残している。「世界観は私たちが何物であるのかを説明してくれるだけでなく、私たちを何物かにしてくれなければなりません。」』 『ユングの言葉を借りれば、自由とは、自我と自己とのあいだにある橋を見出すことだといってよい。新しい橋を作るのではない。もともとあるのだ。なければ人は存在しえない。しかし、それが見えなくなることはある。自己への架け橋に限らない。人は、見えなくなったものを失われたと思い込む。そこに深刻な迷いと苦しみが起きる。』 シュタイナー、ユング…彼らの言葉はオカルトのテキストして読まれることが多いが、そうではない。自我の探究として読むと、また違った視界が広がる。この本を難解にする理由は、精神世界の言葉…哲学の言葉と置き換えてもいい…の引用が多いことにある 『別れは、真に出会った人にのみ訪れる。そして、死をあいだに挟んだ別離はそのまま生ける死者との出会いになる。』 この本は読むタイミングが難しい。リルケの言葉を借りれば「未だ御覧になったことがない程の大きな悲しみが、あなたの前に立ち現われる」そのずっと後、大切な人との再会を経て、初めて深く感じ入ることができるのだと信じたい 『「福音」とは、キリスト教の言葉で「よろこびの知らせ」というほどの意味である。悲しみを生きる人は、未来に福音を探そうとして、何度も転び、その心から血を流す。福音は過去にある。それは過ぎ去ってしまった遠い昔ではなく、宮澤賢治がいうように、振り向けば今もありありと存在する「過去とかんずる方角」にある。』
    藍色の福音
  • 繭
    @mayu_mmmmm
    2026年3月10日
  • Pha3
    Pha3
    @Pha3
    2026年3月3日
  • Takahiro Hirano
    Takahiro Hirano
    @taka_164
    2025年12月29日
  • くっぺ
    くっぺ
    @kuppe55
    2025年9月25日
  • もももも
    もももも
    @momomomo_24
    2025年5月16日
  • Yooki
    Yooki
    @ange__blanc
    2025年4月29日
    悲しむことは、誰かを、何かを温めることであるって文章、忘れない
  • こう
    こう
    @kousty
    2025年4月28日
  • もももも
    もももも
    @momomomo_24
    2025年4月25日
  • 芋仁
    芋仁
    @imogine
    2025年4月5日
  • Yooki
    Yooki
    @ange__blanc
    2025年3月27日
  • Rie
    Rie
    @rie_books
    2025年3月8日
    この本も大好きです。何度も読み返してる。 深く考える時間がたまらない。この人生を生きていく中で大切にしたい本です。
  • misa
    misa
    @mei3sha1
    2025年3月5日
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