さいはての島へ ゲド戦記 (岩波少年文庫)

さいはての島へ ゲド戦記 (岩波少年文庫)
さいはての島へ ゲド戦記 (岩波少年文庫)
アーシュラ・K.ル=グウィン
清水真砂子
岩波書店
2009年2月17日
10件の記録
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月18日
    “今、そなたに自己と呼ぶべきものがあるか? ない。そなたが売ったのは、そうよ、そなた自身だったんだ。そなたの自己だったんだ。そなたはただで、何もかも放棄してしまった。それで、今、そなたはそのあとのがらんどうを埋めようと、やっきになって、世界を、自分がなくした光や生命を、自分のところに引き寄せようとしているのだ。” 何年越しかで読み終わった〜 読み心地としては「影との戦い」と近い。 昔読んだ時はあまりの淡々とした進み具合に盛り上がりどころを掴めずにいたけれど、今読むとわかることが増えたからか沁みるように入ってくる感じで面白い ただ児童文学としてはかなり渋めな内容だなとも思う
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月17日
    “「アレン、よい人間とはどんな人間かな? 悪を働かず、闇への扉を開かず、己れの中にも闇を持たない人間かな? 見つめてごらん、アレン、もういっぺん、よく見つめてごらん。」”
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月16日
    “「そうだ。そのほうがいい。杖はおまえさんを生活から遠ざけてしまうでの。わしの持っていた力みたいに。わしの持っていた力は、わしを生活から遠ざけた。それで、わしはその力自体をなくしてしまった。そうよ、わしは知ってたものを何もかもなくしてしまったんだ。呪文のことばも、名まえも。それらは、みんな、わしの目や口から、クモの糸のように出てきたのに。わしらのいるこの世界には、どこかに穴があいとるのよ。そこから光がどんどん出ていっておる。それといっしょに、ことばもだ。おまえさん、それを知っておられたかの?” “。「だが、心は洗えばきれいになるもんさ。心にゃ、色なんぞ、染みこまん。さてと、おまえさんは誰だったかの?」”
  • ROM.
    ROM.
    @memory_7gb
    2025年3月15日
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月15日
    腕の長い男で、レスラーみたいに身のこなしがすばやかったが、初めて会った時から、もう白い髪をしていた。はてさて、なんで、この男の話になったのかな? 名まえさえ思い出せないというのに。」  「本名をですか?」  「いや、そっちは憶えてるんだが​。」​ハイタカはことばを切って、三秒ほど考えこんだ。「そうだ、みんなからはハブナーのクモと呼ばれていた。」
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月13日
    「心配するな。人間にとっては、何かをすることのほうが何もしないでいることより、ずっと容易なんだ。わしらはいいことも悪いこともし続けるだろう。しかし、もしも昔のように、また王があらわれて、大賢人の意見を求め、このわしがその大賢人だったら、わしはこう言うつもりだ。『殿よ、何もなさいますな。そのほうが、正しいことであり、ほむべきことであり、立派なことでありますゆえ。何もなさいますな。そうすることがよきことと思われますゆえ。殿がなさらねばならぬこと、それしか道がないこと、ただそれだけをなさいますように。』」
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月11日
    「それだよ、わしの言いたかったのは。過去を否定することは、未来も否定することだ。人は自分で自分の運命を決めるわけにはいかない。受け入れるか、拒否するかのどちらかだ。ナナカマドは根のはり方が浅いと、実を結ばないものさ。」
  • Cota
    Cota
    @Cota-CAT4rd
    2025年3月11日
  • けい
    けい
    @kei-note
    2025年3月10日
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