恐怖の構造 (幻冬舎新書)

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碧衣@aoi-honmimi2025年12月11日読み終わったなぜ、怖いと感じる場所や状況を避けるのに、怖いとされるエンタメを楽しむのか──。 人形やピエロといった“人間の形をした人間ではないもの”に感じる恐怖や、宗教や歴史的なバックボーンが関係している国によっての恐怖の違い、恐怖よりも実は厄介な不安についての考察、そしてホラー作家の著者ならではのホラー小説論が展開される。 著者と対談した精神科医の春日武彦氏は不安や恐怖が解消される気持ちよさは快感となるため人はホラーを楽しむとする一方、後味が悪い話は珍味だと書いているが大抵のホラー作品はそうではなかろうか?そうしたらホラーそのものが珍味ということになりそうだ。 今までは受け身でホラー小説を読んできて、最近は怖さを感じにくくなってきたと思っていたので自分がホラーで怖がっているのか、サスペンスかスリラーで怖がっているのかや、怖さのツボを確認するという視点を持つのは面白い試みだと思えた。 ちなみに本書で怖かったのは著者が過ごしてきたやたらと怒鳴ったり叫んだり殴ってくる大人が多かったというどんな世紀末だと言いたくなる街だ。これはスリラーにあたるらしい。

ゆのか@marsgarden2025年8月16日読み終わった息つく暇もない展開なんてものはもってのほかで、観客に一息入れさせてからーというあたりでなるほどな、となりました。ずーっとわちゃわちゃされていたら怖くないですものね。
紫嶋@09sjm2025年5月17日読み終わった借りてきた作家ならではの視点から、人間の「恐怖心」や「恐怖と不安の違い」「ホラー小説の書き方」などを分析・考察する一冊。 肩の力を抜いた分かりやすい言葉で書かれているため、気楽な講演会を聞きに来たような気分で読める。それでいて指摘はなかなかに鋭く、なるほど一理あると思わせられる記述が多くて楽しめた。 実在のホラー映画や小説なども具体例にたくさん挙げられているので、その手の作品が好きで知っている人は、より納得の度合いが深まって楽しめるのではないかと思う。




