トライロバレット

30件の記録
- ま@re_m482025年9月4日読み終わった舞台はアメリカ。三葉虫オタクの主人公と退役軍人の二人の視点で物語が描かれる。それぞれ内に秘めた憎悪が夢や幻影に突き動かされたのち、事件が起こる。 この話で三葉虫を結び付ける発想力が凄い。終盤の主人公の友達の描写が痛快で、終わり方も好き。 作者の既刊では『サージウスの死神』に方向性が近いと思った。やはりこの人の小説ってかっこいいし、粋なんだよな〜
- あんこちゃん@anko2025年9月3日買った読み終わった幻と現実を行き来する長い助走の後で後半畳みかける感じ、面白かった。何も考えずに読んでいたら面白かったな、ですんだんだけど、佐藤究さんの作品大好きだからこそ自分の中でもっと期待しちゃってたな〜。
- 碧の書架@Vimy2025年3月19日読み終わった読了!破滅感とパニック映画感。文字だけど映画っぽい。 これが正しいのか許されるのか、あまり何も始まっても終わってもいないような、混沌とした所が私は好きですw 側から見たら日常であり得る出来事や不幸が次から次へと主人公に降りかかって来ます。しかし、現実か悪夢か判断がつかない幻想的なシーンも、友人や家族との会話も淡々としていて…例えば会話は、鉤括弧のないただの文字の列が交互に続いています。淡々とした表現を文字の意味で行うだけではなく、視覚的にも無機質です。その為、どこか他人事のような、全てが夢であるかのような、不思議な浮遊感がありました。 そして一体いつ事が始まるのか、かなりジリジリしましたw エピソード2が始まってからの押し寄せる展開は開放感ありました。お前もかい!とツッコミを入れつつw←いえ笑っていられる展開ではないのですが… 余韻を残す結末でした。