骨を彩る (幻冬舎文庫)

骨を彩る (幻冬舎文庫)
骨を彩る (幻冬舎文庫)
彩瀬まる
幻冬舎
2017年2月7日
7件の記録
  • ランタナ
    ランタナ
    @lantana26
    2025年11月11日
  • タイヤキ
    タイヤキ
    @taiyaki_r03
    2025年11月10日
    何かしらの死に触れている人々が少しずつ重なり合い登場する短編集。 表紙の、銀杏の葉が散るイラストを見て、祖母が亡くなった時のことを思い出した。ちょうど、葉が降り積もって絨毯ができる時期で、遺された木の幹と枝が、血肉を失った骨みたいだと感じた記憶がある。その年以降は、黄色に染まった銀杏の木を見ると祖母のことが頭に浮かぶようになった。 皆、誰かがログアウトしたあとの世界を当たり前に過ごしているのだ。 母を小さいころに亡くした小春が、周りの大人から気を遣われることに嫌気が差していて「普通でありたい」と願うように。 なにか言葉にするには形にしづらいが、確かに胸に迫るものがある静かな物語。
  • 六輪花
    @rokurinka
    2025年4月25日
  • amy
    amy
    @note_1581
    2025年3月15日
    「喪失」をテーマに描かれた連作短編集。彩瀬まるさんの文章やテーマがことごとく好きで、著作を読めば読むほど好きという気持ちが膨らむ。どうして、こんな生きていくうえでのやるせなさとか切なさとか日々数滴垂らされる幸せみたいなものを書くのがうまいんだろう。 何かを「喪失」するときって喪失したくてするわけじゃない、どうしようもないものに奪われることもあるし、なんか微妙に歯車が噛み合わなくて喪失しか道がないときもある。 そしてもともと持っていたものを喪失するだけじゃなくて、自分がもともと持っていなかったもの、喪失した状態がデフォルトだったときもある。 でも生きることとか人生って何かを失ってくことだよなあ…。 得たものよりも失ったもの持てなかったものに視線がいきがちになるのはどうしたって仕方のないことで、そういう部分を否定せず、だからといって称揚もしない。 それでいてどうにかこうにか生きていくことを書いていて、うっすらと希望を見せてくれるところが彩瀬まる作品の好きなところだなあと思う
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年3月15日
  • oto
    oto
    @sakana__books
    2025年3月15日
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved