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タイヤキ
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@taiyaki_r03
重い小説ばかり読み漁る社会人。 読むペースはゆっくりめ
  • 2025年10月4日
    二木先生 (ポプラ文庫)
    ASD傾向のある高校生が、ある重大な秘密を抱える担任教師と関わることで、自分の生きづらさの理由と、立ち直り方を見いだしていく物語。 最後、担任が窮地に追い詰められたときに、担任が実践した「Aの自分として生きるわけでもなく、Bの自分を晒すわけでもなく、Aの面を被る」という立ち回り方を学習して、担任をかばう姿に驚かされた。 偽物の自分として生きることは並大抵の努力では実現できないだろうし、彼の人生にとって正しいのかは断言できないが、処方箋の一つとして参考にはなるなと思った。
  • 2025年9月23日
    見つけたいのは、光。
  • 2025年9月14日
    光のとこにいてね
    家庭環境に歪みを抱える少女たちが出会いと別れを繰り返しながら揺るがない愛を紡いでいくお話。 タイトルから、「自分は側に居られないけれど、あなただけは光の中にいて欲しい」という祈りのように聞こえたがまさしくその通りで、別れの言葉として何度も作中に登場した。 家庭の事情で何度も引き離される2人だけど、自分の意志をあまり出さなかった結珠のほうから、「離れたくない」という強い思いで果遠を追いかけていく姿が良かった。 お互いに夫は居たけれど、これは挟まる隙がない……。
  • 2025年9月6日
    消滅世界
    消滅世界
    夫婦間の交渉が「近親相姦」としてタブー視される潔癖な世の中になった世界の物語。 夫婦はあくまで兄妹と同等で、恋人は外で作るものという倫理観。後半になると「家族」「恋」「性」ですら存在しないものとなる。 世の中は常に変化の最中にあって、そのグラデーションを抜けたあとは古い価値観として揶揄されてしまう。 母親が娘に対して、自分と同じように原始的な妊娠の方法を選ぶように洗脳している描写は気持ち悪いと感じてしまった。 しかし、仮に技術が進んで、原始的な妊娠が否定されて人工授精で妊娠するのが普通になったとき、同じ状況を受け入れられるかといえば、そうでもない。 己は正常だと思いながらも、異常な環境にあっさりと適応していく主人公に恐怖を覚えた。
  • 2025年9月1日
    汝、星のごとく (講談社文庫)
    瀬戸内の島に住む、似た境遇を持つ男女が波打ち際のように寄せたり離れたりする14年間の物語。 2人が遠距離恋愛を始めてからが本番。仕事の成功と失墜、家族の状態、共に過ごす相手の変化。会えない間も波乱と停滞がある。たとえ、他の人と触れ合う夜があっても、相手のことは変わらず思い続ける。暁美も櫂も諦めることの多い人生だったけれど、一番星のような存在を得られたのだから幸せだったのだろう。 「わたしは、愛する人のために人生を誤りたい」という一文が美しい。
  • 2025年8月25日
    ひとりでカラカサさしてゆく
  • 2025年8月25日
    骨を彩る (幻冬舎文庫)
  • 2025年8月25日
    ぎょらん
    ぎょらん
    「ぎょらん」という都市伝説に苦しめられたり、救われたりする人々を描いた短編集。 葬式は、亡くなった人だけでなく遺された人の気持ちの整理のために行うものでもある。 死者の、大切な人を想う気持ちが温かいものが多く、何度も涙がこぼれた。 大事なものを喪ってしまったあとの世界を前向きに生きていけるよう、背中を押してもらえる一冊。
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