いなくなった私へ (宝島社文庫)

7件の記録
みかん猫@choma2026年10月6日読み終わった著者初読み。Audibleで聴き始めたけど、先が気になって電子書籍をポチってしまった。 人気絶頂の歌手である主人公が、ある朝ゴミ捨て場で目を覚ます。なぜか周囲には本人だと認識されず、さらには自分が昨夜飛び降り自殺したというニュースまで流れていて。そんな中、唯一彼女を「歌手本人」だと認識できる若者と出会って……という謎めいた導入が魅力的。 デビュー作なのかな。全体的に甘さはあったけど、すべての伏線が回収されていく展開は見事。……でも最後、感動的に見せかけて「これからどうやって日本で生きていくの?」という不安しか残らず、私の中ではそこで大きく失点……。



なつ@shiro_kuro2026年10月5日読み終わったこのミス作品で特にライトなものを読みたいと思って手に取ったのが本作。実際期待を裏切らない読書体験を得ることができた。 まず、主人公が死ぬ。特に説明はない。というか、その理由を探るのが本作の目標なので、初めは何も分からない。ただ、自分が「稀代の歌姫である莉乃」と認識されなくなってしまうことと、偶然会った男子大学生だけが彼女を彼女と認識してくれるということだけがわかる。 これは本作におけるファンタジー要素で、お陰でミステリ要素にライトな印象を与えてくれている。 ただ、個人的には、カルト宗教を便利に扱いすぎているきらいがあったので、そこが引っかかる人は引っかかるかもしれない。主人公の死が謎めいているのも、犯人に絶対に裏切らない協力者がいるのも、殺す動機も、全部カルト宗教の力で解決していたので読んでしばらくすると、ん?となる。 作品自体の完成度は高く、ちりばめられた違和感も最終的に回収されるので、ミステリ作品としては良い作品だと感じた。



