ボリス・ダヴィドヴィチのための墓: 一つの共有の歴史をめぐる七つの章

8件の記録
Sanae@sanaemizushima2025年8月29日読み終わった@ 本のあるところ ajiro2025.8.29 ゲストに訳者の奥彩子先生、本のあるところAjiroさんにて読書会。オンライン参加。 7つの短編で構成されていて、どれもレジスタンスとして闘う人たちが出てくる。全体主義の大きな力に勝てるわけはなく負けていくのだが、それでも生きていく強さみたいなものを感じる。 あとがきがいつも読後の理解に役に立つが、今回こうやって訳者の方からお話しを伺うことができて、理解が深まった。



りなっこ@rinakko2025年2月14日かつて読んだ濃ゆい短篇集だった。重苦しい内容でも摑まれた。“ボルヘスの『汚辱の世界史』への対本” とのことで、なるほど…と。 歴史の表舞台には名の挙がらないアンチヒーローたちの話であり、概ね史実の再話であるらしいところで擦っている。主人公たちは、手持ちの才覚や運しか頼みにならない状況で、己の意志を曲げずに暴力的な時代を生き抜こうとする。 “いま、世界で起きていることとしても読みうる” という訳者あとがきの言葉に、はっと胸を衝かれた。とりわけ表題作や「機械仕掛けのライオン」「めぐる魔術のカード」に引き込まれた。









