最後こんなにすっきりとまとまりのある終わりと思わなかった。お話がうまい。

これを書いた人もきっと小説そのものが、全てが好きなのだろうなと思える読後感。

そこがそう繋がるのか、という気持ちよさ。 額縁の話が好き。

揃えたパーツがすべて気持ちよくハマった物語を読んだ、という心地。

まるで子供の頃に戻ったように、夢中で読んでしまった。会話は読みやすいが地の文はしっかりしているのも好み。

ここ四五十年で人の生活も仕事も大きく変わったことが分かる。同時に、材木に払われるお金はほとんど変わっていない。

林業についてだけでなく、森というもの全般についてわかりやすく学べる。

Googleマップを片手に町の名前と位置を検索しながら読み進める。面白いかどうか、という点ではなく森見登美彦という作家の2次創作を読んでいるのだというとても贅沢な気持ちで読んだ。

表題作も良いが、最後の成瀬視点の章が好き。それは、寂しいって感情だよ、と途中で伝えたくてたまらなくなる。

本とコーヒーの素晴らしい組み合わせ。別の本の引用もいい。カウンセリング本。

読ませる文章を書く人は、エッセイの描写さえ美しいのだなと思った

現実と小説世界が混ざってく感覚。作家のジレンマのような話は、この方の現実かと考えてしまうのがもう術中なのだと思うけれど。

これはまた、カラーで読みたい話であることよ

心が元気なときに読むと、やる気がアップする。心が元気じゃないと、こんな風にできない自分の未来はどうなるんだろうと思う。

コロナが始まった頃の日記に、なんだか懐かしくなってしまった。あれは大きな共同体験なんだな。