トリエステの坂道
14件の記録
ハラ@yoko_2532026年6月4日読み終わったイタリアのお酒、グラッパの事が出てきた時、そういえば昔の行きつけのお店でいいお酒が手に入ったんだけど飲む?と奥からいそいそと「マール」と言うフランスのブドウの搾りかすからできたお酒を頂いて、それがとてつもなく美味しく、イタリアのグラッパに似てるけどよりまろやかなんだよ、と教えてもらい、ああ、マールをまた飲みたいけれど日本で手に入るのかしらと考えながら読み進めてゆくと、須賀敦子さんも夫の親戚のおじさん(愛想もなく、どう接したらよいか考えあぐねていた)からいそいそと当時密酒だったマールを貰っていたので驚いた。アルゴリズムなどない本の中で、しばしばこう言うことが起きる。だから読書は面白い。 昔読んだ須賀敦子さんの本がどれだったのか、どうしても思い出せず、とりあえず読んだこの本ではなかったが、ひとつずつ、須賀敦子さんの本はよんでいきたいとおもう。


ゆう@fleurs_wisteria2026年5月17日読み終わった好き度☆☆☆☆☆ おすすめ度☆☆☆☆☆ ・『「ミラノ 霧の風景」読んだ! 須賀敦子さん訳のユルスナールは読んだことあったけどエッセイもめっちゃいいね……!』という話を祖母にしたら『うちにたくさんあるから読んでいきなさい』と言ってもらい、祖母宅に滞在中に読みきれず譲ってもらった一冊 ・「ミラノ 霧の風景」を読んだときも同じことを思ったんだけど、やっぱり須賀敦子さんのエッセイには寂寥感が通底しているなと 今はいない人たちを思って書かれている、レクイエムのような文章 私の祖母も夫(私の祖父)を早く亡くしていて、読んでいて思うところがあったのだろうなと思った ・「ミラノ 霧の風景」よりもさらに、イタリアの中流以下の階級の人たちについての言及が多かった 夫の家族がテーマになっているからだろうけれど、こうして描かれると改めて、超お嬢様だった日本人が西洋に憧れて渡った先のイタリアで初めて貧困を肌で感じたというのが……でもそれについては直接言葉にするのを可能な限り避けていて、それでも滲み出てくるものがある ・終わり方がすっごくよくって……エッセイ集であるのだけれど、まるでひとつの小説を読んだような気持ちになった








