君の膵臓をたべたい

28件の記録
- なこ@nonbibiri752025年8月12日読み終わった借りてきた感想ずっと気になっていたタイトル。 もっと早くに読んでおけばよかった。 ——————————————- 実はこの本とかーなーり相性が悪かったんですよね。 ※私の中では物語は「すごく面白い」と「普通に面白い」と「私と相性が悪い」の大体3つで、物語自体を良い物・悪い物というふうな評価はしません。あくまでも〝私には〟というお気持ち表明です。 私には合わないかなーと思ったのは主人公の呼ばれ方。次にヒロインの性格。最初に持った違和感を最後までずっと引きずりました。 でもね。 これは高校生のことが描かれた話なんです。加えて作者は「高校時代より執筆活動を開始。本作がデビュー作」ってことは当時二十歳そこそこかなと推測されます。つまり全体的にとても瑞々しい話なんです。そして私は瑞々しさを受けつけにくくなっていた、と🥲 タイトルが気になってた10年前の発売当初に読んでれば、10代の繊細さや、危うさの上に成り立つ魅力や、あの瑞々しさをもう少し受け止める力が残っていたかもしれないのに。惜しいことをした…🫠 未読でタイトルが気になる方には、少しでも若いうちに読むことをお勧めしたいです。 家族への推薦度★☆☆☆☆ (夫は映画視聴済みらしいし、勧める必要がない笑)
- クラッセさん@533462025年8月1日読み終わったオーディオブックで読了。最後に明かされる「僕」と桜良の掛け合いがおもしろく、続きが気になって止められなかった。 せつなさ、かなしさ、むなしさが訪れるであろうことは最初から分かっていて、それを辿るストーリーを読む(聴く)意味を一瞬考えた。 個人的なクライマックスは最終章のキョウコの関係。 人は人との関係で変われる、すべて自分の選択次第。 ところで「僕」が高校で友人がひとりもいなかったり、他人に興味を持たないほど内向的であった理由が謎だった。
- K.K.@honnranu2015年7月13日読み終わったかつて読んだ読了単行本住野よる双葉社当時本屋さんや新聞広告などで複数回見かけ、購入を決意。読む前の印象は、すわカニバリズム物か、でなくとも主人公が冷血漢ぶってる露悪趣味か。福岡だったかに旅行する一連のシークエンスでノックアウトされる。本書を「漂白された死」だとか「ファンタジー難病」だとか評するのは間違っているというのが個人的な思い。四半世紀生きた若者の一人として。当時作中人物よりも幼かった一人として、若者のリアリティがあると思う(そもそも現代社会で死は一瞬のファンタジーだろ)。部屋の隅や後部座席で縮こまりながら、ちろちろと涙を流し、しかしながら泣いていると本が読めないので難儀した。私のどこか一部を確かに形作っている。漫画や映画にも良さはあるものの、小説が確か。