ロンリー・ロンドナーズ

ロンリー・ロンドナーズ
ロンリー・ロンドナーズ
サミュエル・セルヴォン
星野真志
幻戯書房
2026年3月26日
7件の記録
  • P130-141まで句読点が一切なく段落もなくひたすら文字がびっしりで、おそらくカリプソ的リズムにのせて語っていたのだろうけど、これがずっと続いたらどうしよう…とちょっと思った。 トリニダード英語で抑揚をつけたらきっと読みやすいはず。 翻訳者の人は苦労しただろうなと思った。 ロンドンにきてもほとんどがその日暮らしで先の見えない日々を送っている。 モーゼズは貯金して故郷に帰りたいのに貯金ができない。 一応仲間はいるけれど故郷に比べたら多くはない。 ずっとホームシックな状態でロンドンにいるさみしさ、まさにロンリー・ロンドナーズなんだな。 仕事がなく食べることにも事欠いていた時にガラハットが公園で捕まえてきた鳩を食べたり、ギャップがアパートの最上階に住んでる時に窓辺にくるカモメを捕まえて食べてだいぶ体力が回復した頃には周辺のカモメはいなくなっていた、というところは彼らのたくましさを感じた。 たんぱく源としての野鳥(食べるのに安全かどうかは別として)
  • 西インド諸島はイギリスが持ち込んだ病気で原住民が絶滅してしまい、換金作物としての砂糖の栽培のためにアフリカからたくさんの奴隷が運ばれ働かされていたらしい。 主人公であり語り手のモーゼズはトリニダード島からイギリスに渡ったが、その頃には植民地からイギリスに渡ってくる大勢の黒人たちに対して排外主義的で「移民に仕事を奪われる」という仮想敵に対する反発で黒人差別が酷い。 「黒人おことわり、アイルランド人おことわり、犬おことわり」という標語が問題になったりもしたらしい。 そんな環境で生きている仲間たちの暮らしをモーゼズの語りで読んでいく。 意外と楽しそうにやってる人が多く、冬の寒さや人の多さや、人種差別を除けばきっと住みやすいんだろうなと思った。 ずっと積読のままの『私が諸島である』がいい副読本になりそうなのでこの次の次くらいに読めたらいいな。
  • 訳者解題を先に読んだ。 あ、これ『砂糖の世界史』で読んだ!と思ったら『砂糖の世界史』からの引用だったりして、三角貿易!とおもうなどした。 この小説は移民文学であり逆植民地化や英国の排外主義を読みとることができそうだ。
  • 白玉庵
    白玉庵
    @shfttg
    2026年2月9日
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