文学のエコロジー

13件の記録
- it_shine@it_shine2025年4月6日読んでる「心」の移り変わりや振る舞いについて検討していく章に入った。 『イリアス』と『老人と海』を題材に。心の移ろいは目に見えるわけではないということを前提に、行動と、心の振る舞いの変化がどう描写されているのかを見ていく。行動によって、心は変化するように見えるし、それがどのようにして効果的に描写されるか、ということを題材をもとに例示していく。 この章から、コンピュータシミュレーションを作ることはあまり考えず、小説に書かれていることをひたすら検討していく形になっていく(ちょっとはコンピュータだとしたら、という検討もある)。要するに、他のメディアだったらどう描くかということを検討することによって、小説、文学はどう描写するのかを明らかにしたいのだろう。その点は最初から一貫して面白い。
- it_shine@it_shine2025年4月1日読んでる-p182 時間についての第三部まで。 芭蕉「古池や〜」の歌と、ジュールベルヌ『タイムマシン』を題材に、それらでコンピュータシミュレーションを作るとしたらどんな情報が必要か、という観点で読み解いていく。 小説にはたくさんの省略があって、それは第二部「空間」でも語られていたことだった。 全ての空間を小説内で描写することはしないしできない。時間の経過も、どんなに丹念に描いたとしても、その全てを記述描写することはできない。 コンピュータシミュレーションすることの想定によって、何が記述さてれているか、補うことはどんなことかが露わになっていくことが楽しい。 第四部は「心」なので、それも楽しみだけど、明日までとっておくことに。
- it_shine@it_shine2025年3月26日読んでるバルザック『ゴリオ爺さん』を丹念に俯瞰して見るというか、分析するというか。ゲームとして作るように見るというのは方便とも取れるけれど、結構マジなのかもしれない。そして、その小説の見方が面白かった。 図書館で借りたけれど、買うと思う。
- it_shine@it_shine2025年3月22日読んでる文学、たとえばバルザックの『ゴリオ爺さん』をゲームを作るつもりで眺めたら、どんないいことがあるのだろうか、という序章まで。設定とか、書き方とか、いろんなことが見えてきて、文学を違った側面から楽しめそうな予感がする本。