ことばの足跡

16件の記録
- もん@_mom_n2025年6月24日読み終わった心に残る一節@ 自宅私は小原晩さんが好きで、2022年に恵文社で行われた小原さんのトークイベントの聞き手を韓さんが務めていたことをきっかけに韓さんのことも大好きになった。 そして椋本さんが作った『26歳計画』も、大森さんが店主を務めるUNITÉのYouTubeも大好きなので、こんな贅沢な共著があったのか…!と飛びつくように注文した(失礼ながらあかしさんのことはこの本をきっかけに知ったけれど、すっかり大好きになった)。 同世代の4人による、五十音のそれぞれの音から始まる単語をテーマに書かれたエッセイ集。 テーマも文字数も限られた中で書かれたエッセイたちは、全て誠実で面白くて心地よかった。 1つのエッセイにつき見開き1ページと読みやすく、(さ行まで読もう)(は行まで読もう)などと決めて何度も本を閉じようとしたけれど、結局手を止められずぐんぐん読み進め、あっという間に読み終えてしまった。 もっと大事にじっくり読むつもりだったのに…と思いつつ、何度も何度も大事に読み返そうと決めた。 ほんとうに全て残らずいいエッセイだけれど、『括弧』『護身術』『ずれ』『飲み会』が特に好き。 p.27 数日もすればみんなそれぞれの日常へと潜っていき、年の始めに願ったことなんかすっかり忘れて、再びたよりなくて危なっかしい日々をおくる。誰にでも等しくかかる魔法みたいに、元日だけ、どこもかしこもピンと背筋がのびる。 p.35 私を傷つけたいのなら、まずは私に大切に思われるようになってください。傷つけられるほど自分の言葉に価値があると思わないでください。きっと誰しもが、そのくらいの図々しさを携えて生きる方がいい。 p.94 「うさぎ追いしかの山」が「売上追いしビルの山」であり、「小鮒釣りしかの川」が「スマホいじりし人の流れ」である東京の都心に懐かしさもくそもあるわけがないのだ。 p.139 それでもたまに声をかけてくれる人がいる。「起立、礼、着席」のような大きな号令ではなく、「こっちにきて一緒に星でも見ませんか」というような小さな声。
- pinoko66@pinoko662025年5月11日読み始めた文学フリマ東京に向けて、スターフライヤーで東京へ。機内で、3月の岡山文学フェスティバルで購入したZINE「ことばの足跡」を読む。文庫サイズでふわっと軽く、152ページもあるのがいいね。67ものエッセイが収録されててたっぷり読めるのもうれしい。
- ふるえ@furu_furu2025年4月17日読み終わったことばから連想される記憶とか思いとか。思い出という時、頭の中で映像とか音声を伴って再生される記憶という単純なものではなく、その時の感情まで含んでくれている感じがしていいなとか思って読んでいた。言葉を読んだだけでは通り過ぎてしまうような思い出も、足跡を辿るようにして注視すれば、自分の人生を辿っていけるのかもしれない。一つの言葉にも、どれだけの思い出が詰まっているんだろうか。面白かった。