少女コレクション序説
8件の記録
はに@828282chan2026年1月9日買った読み終わったお気に入り私は昔から「少女」というキーワードに弱い。つい心惹かれてしまう。私のなかにある「少女」のイメージは、甘美で、儚く、どこかコケティッシュな色香を纏っている。それは、これまで触れてきた本や映画、音楽、ファッションなどで描かれる「少女」が私のなかで結晶化したもので、一種のファンタジー的存在である。 私の最近のマイブームである澁澤龍彦が、タイトルに「少女」と入れた本。これは読むしかないぞ、と手に取った。 著者が語る「少女」(という概念)に対する偏愛には、とても共感するものがあり、たまらないときめきを覚えてしまう。10ページくらい読んで、あー!この本!好きすぎるな!と思った。あー!には濁点がつく。 著者の「少女」に対する視線はわりと露骨に性的で、容赦がない。彼は少女を、蝶や貝殻、押し花、小鳥や犬猫といった愛玩物と並列に置く。人間として見てはいない。そこにあるのは「美しい少女ほど、コレクションの対象とするのにふさわしい存在はあるまい」(p.7)という、“物”としての愛で方である。しかも、少女の性的無知や主体性の欠如が「男の性欲の本質的な傾向にもっとも都合よく応える」(p.9)とまで言ってしまっている。現代的な倫理観ではアウトにもほどがある発言だが、私はこれを「少女のイノセントな部分にどうしようもなく魅了される」話として解釈している。その点においては私も同じく、である。 愛玩物に対して抱く、「愛でたい」の裏にある「乱暴にしたい」という征服欲。このような、人が心の奥底に隠し持つ秘密の欲望を、古今東西のエピソードを絡めた知的で美しい筆致で、ひとつひとつ明らかにしていく。 著者の文体からは、全開のパッションとリビドーを感じる。異様なまでの熱量で、剥き出しのフェティシズムを語っている。生き生きとしている。こちらも煽られるくらい。世間一般のノーマルな人たちからすれば、変態とかアングラとか、そっち系の変わった趣味の本として片づけられてしまうかもしれない。しかし、私にとっては、これほど心躍る読書体験はない。ワクワクが止まらない。 先に書いたことと繰り返しになってしまうが、現代の価値観において、著者の女性蔑視的な発言にはどうしても危うさを感じてしまう。しかし、それが澁澤龍彦という一個人の「偏愛」として、文学的な美しさをもって語られているからこそ、不思議と不快な気持ちにはならない。圧倒はされるけれど。むしろ、これほどまでに自身の性癖を、知性の力で堂々と文章に仕立て上げられる情熱に、ただただ凄みを感じる。もし彼が現代に生きていたなら、Twitterで性癖を語ってみてほしかった。同志を惹きつけ熱狂させるエネルギーを持っているから、きっとバズが連発する。 澁澤龍彦のエッセイを読むと、自分のフェティシズムの世界が拡張されていく感覚を覚える。それはとても胸が高鳴り、楽しい感覚だ。kindleのハイライト(任意の箇所にマーカーを引いて一覧化できる機能)は50箇所もあった。 エロティシズム系エッセイ3作のうち、この本と『エロティシズム』は読んだので、残る『エロス的人間』も読んでみようと思う。 最後に。この本を読むと、マンドラゴラにもやたらと詳しくなれる。
無雨/読書@muuuuuuuuuuxuuu2025年3月9日読み終わった流石は澁澤 おじさんが書いた少女をテーマにしたエッセイ・評論を集めた聞くと、危険な香りこそがするが、とても危なげなくまとまっている 確かに色々と際どいことは書かれているけど全然いやらしさを感じない これがエロティシズムか!

まゆめろ@msnmy_mymsn1900年1月1日かつて読んだずっと、少女に憧れを抱いている。 大人の女性ではなく少女に。 服やメイクや持ち物の流行り等、後遺症のように少女を患う老女になってしまったなと常々思う。 言ってしまえば少女も老女の潜伏期間なのだろうか。 澁澤龍彦全集が欲しい。




