ゴールデンスランバー

53件の記録
- たぬき@ponpokotnktnk2025年9月16日読み終わった彼氏に勧められて買ってから1年くらい寝かせていたけどようやく読了。 たくさんの登場人物やエピソードが、鮮やかに接続されていく様子に感動する。青柳の逃走劇は手に汗握る展開で、特にクライマックスの1秒を争う場面は実写向きだなと感じた(とっくに実写化されてま〜す) 「総理殺しのアリバイを作るために整形を施された別人」が物語中に存在しているが、最初読んだときにはディープフェイクを悪用して映像を捏造したのかと思った。2007年の小説なのに!「セキュリティポッド」を使用して市民の安全を謳いながら有事のプライバシー侵害を正当化しているというのも、今後あり得ない話ではないと感じる。 特にゾッとしたのがこの台詞。 『「思えば俺たちってさ、ぼうっとしている間に、法律を作られて、税金だとか医療の制度を変えられて、そのうちどこかと戦争よ、って流れになっていても反抗ができないようになっているじゃないですか。何か、そういう仕組みなんだよ。俺みたいな奴がぼうっとしてる間にさ、勝手にいろいろ進んでるんだ。前に読んだ本に載っていたけど、国家ってさ、国民の生活を守るための機関じゃないんだって。言われてみれば、そうだよね」』 2007年から、ずっと前から、政治というものはそうだったのだと言われればそれだけだが、世界がどんどん右傾化して戦争がどんどん他人事ではなく感じられるようになってしまった近年のことを表しているようで、恐ろしかった。才能のある小説家は未来予知ができる。
- いぬを@_____on7222025年9月15日読み終わった@ 自宅2008年本屋大賞受賞作。 ごく普通な宅配業者が首相暗殺の濡れ衣を着せられ、とにかく逃げる。 事件の経緯をつらつらと描いた本編よりも先に、後日談があって、どんなことが起きてこうなった??と謎を解き明かしていくような構成でした。 これまで読んだ伊坂幸太郎作品の中で、最も好きな作品になりました!
- おかん@okan2025年8月24日読み終わったKindleとても面白かった。エンターテイメントとはまさしくこういうことだろうと感じた。世間、社会はエンタメなんだ。思想や哲学が無数にあって、野望や思惑が無数にあって、人がたくさんいて。生きるって面白いな〜って思う。起きたこと対して、反応する。真摯に向き合う。怒ることを怖がらないで、起きたことを愉しむ。これ読んで、そう感じた。何事も愉しむことを忘れずに、まずは生きたい。人生最大の武器は習慣と信頼。良い言葉じゃないか。
- もも@chocomo_032025年8月15日読み終わったキルオが協力的になって徐々に味方が増えていくあたりからすごく面白い。真相を公にすることはできなかったけど、頑張って逃げ延びた青柳にとって優しい終わり方でよかった。 森田森吾生きてて欲しかったよ。
- hina@hina2025年6月14日読み終わった感想自分用@ 図書館【ネタバレ】 よかったー!!でも他の砂漠とか重カピエロの方が好きかも??? 2章目で伏線が先に回収されてしまうという新しすぎる手法で斬新だった! 基本的に自分が主人公が陥れられる系の物語が嫌いだから途中まではかなり厳しかった、中盤から(キルおが仲間になったところから)だんだん味方が増えてきて面白くなった。きるおはかなり何がしたかったのか謎。結局殺されてるしなんかあんなに大量殺人をしてなお生き残ったやつが罠にハマって相手を避けきれずに亡くなるなんてなんだかなーと思った。そんだけ逃げてきたキルオでも殺されてしまうくらい相手が大きかったってことなんやろうけど 樋口さん結局なんで別れたのかよくわかんなかったな、やっぱスペードの10やったからキングを求めて別れたって感じなんかな???他の人は最初は青柳を裏切ってて途中で改心したみたいな感じが多かったけどこの人だけ純粋な心で青柳を救ってて良かった。この人がいなかったら間違いなく逃げ切れてない。 伊坂幸太郎節全開の回想シーンがめちゃくちゃ良かった。森田森吾が本当に好きすぎる!みんな最初はそんなことあるわけないって言う気持ちと借金という状況で青柳を裏切っちゃうけど最後はゴールデンスランバーをかいたビートルズのように繋がって味方になる展開がとても良かった 佐々木一太郎こわすぎないか???こんな警察の違法捜査が許されるわけないけどもしかしたらこんな首相暗殺みたいな状況の時はこんなことも有り得るのか???だとしたら法治国家の終わりって意外と近くにあって怖いと思った。 20年後のやつ、あれ青柳の手記って書いてる人いてびっくりした。たしかにそーかも、??というかカズ以外全ての青柳罪被せに関与した人が死んでるの怖すぎる。自然死っぽくしてて多分殺されてるんやろうな。結局カズがなんで生き残ったのか、佐々木一太郎がなんで庇ったのか謎。 整形で生きてるオチは最初の1章読んだ後に考えた予想と一緒だったからちょっと拍子抜けした、それ以外は驚きがいっぱいでよかったと思う。 落ちの回収は綺麗だったけど最後のよく出来ましたのハンコが本当に良すぎたな、樋口さんは全部分かってて、沢山裏で支援したのに話しかけるでもなくそっと人生から出ていってるのいい大人すぎた。というか青柳側も樋口さんの支援を知ってるし樋口さんも青柳のために色々やったり時には殴られもしたのにお互い干渉せず生きていくことに決めたのカッコよすぎる。これが大人…??? これまで出会った人はもちろん、逃げてる間に出会った人もみんなが良い人で、その信頼の上に青柳が逃げきれたのでやっぱり人間は習慣と信頼が大切だなと思った。 きるおがしんでることも青柳が生きていることも誰も知らないのでこの世は意外と想像通りではないのかもしれないと思った。 やっぱり面白かった!!!! 【追記】 20年後の手記かいたの本当に青柳くんだ!!!森の声もだし若者のアメリカの話もだし完全にそう、やっぱさすが伊坂幸太郎だわ
- 호냐•ho nya@h0nyq2025年5月23日読了当然のように良かった 最後に木下俊介さんによるお言葉(と伊坂さんの過去のインタビューでのお言葉)も読めて、なんか、すごいぞ❕ パズルと天気ももちろん読む❕
- おんぷ♩@onp_bookchan2025年4月9日読み終わったおもしろかった〜〜!! 途中少し挫折しそうになるけど、中盤以降はずっと手に汗握るハラハラドキドキ展開であっという間に読めた! 「たいへんよくできました」にこんなグッとくる事、これから先ないだろうなぁ💮
- まお@mao_ssss2023年7月16日読み終わったうめぇ!!!!!この人は小説を書くのがうめぇ!!!!!!すげぇ!!!!!それしか言えん!!!!!!!こんなに広げまくってどうすんだよと思ったけど、たくさんの人たちの手が背中を押して、そしてラストの回収よ………グッとくるじゃん……上手い……