だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 (新潮文庫nex)

だから見るなといったのに: 九つの奇妙な物語 (新潮文庫nex)
さやか
前川知大
北村薫
小林泰三
恩田陸
海猫沢めろん
澤村伊智
織守きょうや
芦沢央
新潮社
2018年7月28日
9件の記録
Sato@satoooo032026年5月31日読み終わった隙間時間にちょうどいい。九つの奇妙な短編集。 途中にイラストが入っているのは珍しい。 どの作品も短いので、深く刺さる作品はないが楽しめた。 小林泰三「自分霊」が一番好き。 SF、無限ループ、バッドエンドは怖い。 彼の他作品をあまり知らないので、次は「アリス殺し」を読んでみようと思う。 短編アンソロジーの良いところは、好みの文体の作者と出会い、そこからその人の作品に手を伸ばせることだ。 作品とは全く関係ないのだが「ヤブ蚊と母の血」を読んでいる時に、霜降り明星せいやの「まだ大人になるなよ」という言葉がリフレインした。- ことみ@5to3chain2025年5月26日読み終わったこのホラー短編集の中で、特に印象に残ったのは《とわの家の女》。「抱いたら終わりだ。死ぬぞ。」という警告を、どうして当たり前のように住野の方にあてはめていたのかと、自分の思考の勝手さと柔軟性の無さに反省した。でも、住野と糸香のふたりが抱える触れられもせず、同じ時を生きられない恋しい人の慕わしさには、美しさとたまらない胸の苦しさを感じる。美しい置屋の女と、その女に真っ直ぐな恋をする青年には、他に例えようもない輝くような愛しさがあるように思える。ようやく手に入れた最初の夜の幸福と、文字通り全てを失った朝の対比が余計にそう思わせるのかも知れないけれど。








