黒馬物語

9件の記録
- 1neko.@ichineko112025年7月30日読み終わった1877年発行の「馬の視点から語られた物語」 馬が、運搬、農耕、狩猟、戦争などに利用され、馬の存在なくして、「移動」を伴う行動、社会が機能しない時代、世界。 人と馬の関係が現代では想像できないほど近い。 また、因果応報的な道徳感がおとぎ話のよう。 現代の「馬」とは、なんだろう。 「AI」かも。 「AI」を通じて、人が照らされる、おとぎ話を読んでみたい。
- シャガ@filifjonka2025年7月14日一気読み。動物福祉に影響を及ぼした馬による一人称の動物文学。まず馬にイタズラする少年への平手打ちの描写で、馬を大切に扱わない者への作者のスタンスが示される。そして狩りに馬を使うことについての批判がインパクトあった。小さい野うさぎ一羽のために立派な馬二頭と人一人の命が奪われる理不尽な営み。そして労働者の過酷な労働状況の描写、馬を酷使するのは、使う人間も酷使されてるからだよなあ。馬を可哀想な目に合わせる愚かな人間がたっぷり登場するのでしんどかったけど、その狭間に現れる善良な人間の佇まいに目を洗われるようだった。
- シャガ@filifjonka2025年7月13日買った読んでる「知らなかっただけだって! 知らなかっただけだとはな! どうしてそんなふうに言えるんだ? 知らないってことは、悪意の次に罪深いことなんだよ! どちらのほうが害があるか、わかったもんじゃない。」(P164)