架空線

11件の記録
- Suzuki@finto__2025年4月15日読み終わった★★★★☆ 「私は「創作」という言葉を、極力使わないようにしています。芸術が作るのは主にフィクション、虚構です。「虚」を「構」えて「創」って「作」るだなんて、どれだけこしらえたら気が済むのか。虚構を実作する、と言えばよろしい。また一歩踏み込んで、私がより好もしく思う考え方は、「虚構によって現実を作る」というものです。何かを作ることは必ず、新たな、別の現実を生み出すことだと考えます。なぜならそこには、かつて存在しなかったものが生まれるのですから。」p10
- nogi@mitsu_read2025年3月13日かつて読んだ〝本というメディアもまた、すでに地上を去った見知らぬ人びととのコミュニケーションを可能にする「物質メディア」にほかなりません。私が今日みなさんにお話しするために作った資料にさまざまな本から集められた言葉は、ほとんどが死者のものです。私は、見知らぬ彼らを勝手に話し相手としながら、物事を考えている。彼らは答えない。そもそも、彼らのうちの誰に話しかけているのか、自分にもわかっていない。けれども答えがなければ、相手がはっきりと定まっていなければコミュニケーションでないなどと、果たして言えましょうか。〟 p61-62より 疲弊しておりこのままでは寝られないと思い開いた。付箋を貼ったところを読み返していくと少し落ち着いた。