死の貝
11件の記録
mimitome@mimitome2025年11月2日読み終わった面白いとか面白くないではなくためになった。一つの病気の終息までに120年。作中に出てくる様々な方の尽力に頭が下がる思いになった。感染症対策や上下水道の整備を含んだ公衆衛生の取組みって改めて大切なのだと感じた。最初に解剖を申し出た女性の方が印象に残っている。後世のために自分の命を役立てて欲しいという思いに感銘を受けた。
デルタアクセル@qwertsk2025年4月15日読み終わった日本住血吸虫根絶までのノンフィクション。当時人体に無毒な薬で寄生虫を殺すことや予防することが難しかったため、中間宿主であるミヤイリガイをほぼ絶滅させることになった。ミヤイリガイがいなければこの地方病は起こらないが、この地方病がなければミヤイリガイは発見されず根絶もされなかった、というくだりが心に残っている。貝の住める場所を無くすために薬を撒いたり川自体を埋めたりしていたところもあり、自然を享受しているが故に自然が生み出す些細なものに対して人間は繊細すぎるし無力すぎる。逆に自然もそうなのかもしらん
ホ@miyuki-7852025年3月7日読み終わったずっと気になっていた日本住血吸虫症との闘いを書いたノンフィクション。山梨県解剖第一例となった女性が家族と連名で書いた「死体解剖御願」に胸を打たれた。 「ミアズマ」という言葉を初めて知った。ギリシア語が語源で、「堆積物から発生する沼地の空気」という意味。




